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プロ野球

【開幕3連戦で見えてきた中日の長所と課題】先発投手に明暗も下位打線に爆発の予感

ロバートさん

2020.06.22

 特筆すべきは京田陽太だ。この3連戦はいずれも安打を放ち、21日には決勝の本塁打をライトスタンドに叩き込んでいる。練習試合から好調を維持しているが、打撃の始動を早めることがタイミングの取り方の改善に繋がり、好結果に結びついている。今季は恐怖の7番打者として、これまで以上に打線に迫力をもたらすはずだ。

 京田の後を打つ木下拓哉の好調ぶりも見逃せない。3番手捕手と目されていた木下だが、開幕戦に加藤匠馬の代打から出場すると2安打。先発出場した続く2試合も連続安打を放ち、「打てる捕手」としての存在感を示した。守備でも2つの盗塁を阻止し、梅津がヒーローインタビューで「木下さんに助けられました」と感謝したのも印象深い。木下が正捕手争いに終止符を打つようだと、攻守にチーム力が上がるのは間違いないだろう。
 
 打線の中で唯一不安なのは、2番を打つ平田良介だ。この3連戦は打率.071に終わり、クリーンアップの直前で大ブレーキとなっている。与田監督は20日の試合後「なるべく早く調子の見極めをしたい」とコメントしたが、試合数が120に減り、CSもなく優勝を目指すしかない今シーズンは、調子の見極めにもスピード感が要求される。攻撃的な打線を組む上で重要な2番打者にどのようなテコ入れを施すかは、今後も注目していきたい点だ。

 最後に戦術面において、気になったのは代打の使い方だ。この3連戦では下位打線が好調だったことで代打の出しどころが9番しかなく、堂上直倫や井領雅貴は一昨日、昨日と2試合続けて未出場に終わった。レギュラー陣は守備力も高く、レフトを除いて守備固めの機会も少ない。さらに今季は延長戦も10回までで打ち切られることも踏まえると、6連戦が続く中で負担が集中するブルペンの枚数を増やし、野手を1人減らす選択肢も検討すべきかもしれない。

 火曜日からは昨季4勝8敗と相性が悪かった横浜スタジアムでのDeNA3連戦。ここでも勝ち越せるようだと一気に弾みがつくはずだ。

文●ロバートさん (@robertsan_CD)

【著者プロフィール】
1988年生まれ。Twitterにて中日ドラゴンズの戦力分析・考察を行う中日ファン。中日新聞プラスにて「データで考える中日ドラゴンズ」を連載中。

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