西武は高橋光、今井がいずれも前回登板で150キロ超のストレートを連発しながら内容はいまひとつだった。ブルペンの負担を軽減する意味でも、長いイニングをこなしてほしいところだ。打線は主砲・山川穂高が前節5本塁打と好調。森友哉も日曜日のサヨナラ安打で上昇気配が漂う。昨季のオリックス戦では森、山川、外崎修汰のクリーンアップで計21本塁打を驚異的な爆発力を発揮している。
オリックスは、このタイミングで苦手なメットライフドームでの6連戦。先発ローテーションを再編して臨むが、見通しは明るいとは言えない。23歳の鈴木優、2年目の荒西、山崎福はいずれも今季初先発でいきなり山賊打線を相手にする。先週金曜日に山岡泰輔がわずか3球で負傷降板した状況で、若手の力で何とか流れを変えられるか。昨季の西武戦で防御率が0.37と好投した山本が最終日に控えるが、それまでに少しでも白星を拾っておきたい。
打線は超攻撃型打線をあっさり崩してしまったが、2番の安達了一が好調。また、吉田正尚は昨季の西武戦で打率.429、8本塁打、特に高橋光に5打数4安打2本塁打と相性がいい。この2人を中心に得点を重ねていけるかがカギになりそうだ。 ●日本ハム-ソフトバンク(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
30日(火)上沢直之-ムーア
1日(水)マルチネス-石川柊太
2日(木)バーヘイゲン-バンデンハーク
3日(金)有原航平-東浜巨
4日(土)加藤貴之-和田毅
5日(日)杉浦稔大-二保旭
パ・リーグで唯一、本拠地開幕を迎えていなかった日本ハムがソフトバンクと対戦。波に乗れていない状況をホームの札幌ドームで好転させたい。
昨年6月の左ヒザ負傷から復帰する上沢をいきなり週の頭に持ってきたのは、物語性を重視する栗山英樹監督らしい。リーグワーストの防御率に苦しむ投手陣の救世主となるか。打線は主砲の中田翔がリーグトップタイの5本塁打、1番の西川遥輝も好調だが、それ以外の選手が低調。特に大田泰示、近藤健介の復調が待たれる。
ソフトバンクは西武相手に3連敗を喫したが、状態が悪いわけではない。モイネロの3連投を回避するなど、先を見据えながらの戦いが噛み合わなかっただけだろう。ただ、気がかりなのはムーアだ。ボール自体は申し分ないのだが、どうもマウンド上での自信が感じられない。栗原陵矢、柳田悠岐を筆頭に打線は好調。ただ、西武と違って日本ハムのブルペンには左腕が多い。試合序盤からリードして、相手のサウスポー投入が影響しない展開に持っていきたい。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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オリックスは、このタイミングで苦手なメットライフドームでの6連戦。先発ローテーションを再編して臨むが、見通しは明るいとは言えない。23歳の鈴木優、2年目の荒西、山崎福はいずれも今季初先発でいきなり山賊打線を相手にする。先週金曜日に山岡泰輔がわずか3球で負傷降板した状況で、若手の力で何とか流れを変えられるか。昨季の西武戦で防御率が0.37と好投した山本が最終日に控えるが、それまでに少しでも白星を拾っておきたい。
打線は超攻撃型打線をあっさり崩してしまったが、2番の安達了一が好調。また、吉田正尚は昨季の西武戦で打率.429、8本塁打、特に高橋光に5打数4安打2本塁打と相性がいい。この2人を中心に得点を重ねていけるかがカギになりそうだ。 ●日本ハム-ソフトバンク(札幌ドーム)
【予告・予想先発】
30日(火)上沢直之-ムーア
1日(水)マルチネス-石川柊太
2日(木)バーヘイゲン-バンデンハーク
3日(金)有原航平-東浜巨
4日(土)加藤貴之-和田毅
5日(日)杉浦稔大-二保旭
パ・リーグで唯一、本拠地開幕を迎えていなかった日本ハムがソフトバンクと対戦。波に乗れていない状況をホームの札幌ドームで好転させたい。
昨年6月の左ヒザ負傷から復帰する上沢をいきなり週の頭に持ってきたのは、物語性を重視する栗山英樹監督らしい。リーグワーストの防御率に苦しむ投手陣の救世主となるか。打線は主砲の中田翔がリーグトップタイの5本塁打、1番の西川遥輝も好調だが、それ以外の選手が低調。特に大田泰示、近藤健介の復調が待たれる。
ソフトバンクは西武相手に3連敗を喫したが、状態が悪いわけではない。モイネロの3連投を回避するなど、先を見据えながらの戦いが噛み合わなかっただけだろう。ただ、気がかりなのはムーアだ。ボール自体は申し分ないのだが、どうもマウンド上での自信が感じられない。栗原陵矢、柳田悠岐を筆頭に打線は好調。ただ、西武と違って日本ハムのブルペンには左腕が多い。試合序盤からリードして、相手のサウスポー投入が影響しない展開に持っていきたい。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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