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高校野球

【甲子園未出場ベストナイン:パ・リーグ編】無名の公立高から鷹のエースに成り上がった千賀。中村は“最強校”の出身だが…

SLUGGER編集部

2020.08.14

 甲斐が卒業した大分の楊志館高は、07年に県大会ノーシードから甲子園初出場を果たし、ベスト8にまで上り詰めて「伝説の夏」と言われた。実は、甲斐の3つ上の兄はこの時のメンバーだったが、本人は県大会ベスト8が最高だった。

 内野は西武の選手が勢ぞろい。山川は3年夏に沖縄県大会決勝まで進出したが、翌年、甲子園春夏連覇を達成する興南高の島袋洋奨(元ソフトバンク)の前に敗れた。外崎の弘前実高、源田の大分商はともに甲子園出場経験のある実力校ながら、彼らの代には出場できなかった。中村は2年春から大阪桐蔭の4番を張り、高校通算83本塁打。01年夏は1学年下の西岡剛(元ロッテ)らとともに、夏の大阪府大会決勝へ進出したが、5対6で上宮太子に敗れた。

 柳田は春夏通算で44回出場の広島商高、大田も計22回出場の東海大相模高といずれも強豪校に在籍したが、甲子園には出られずじまい。柳田は3年夏に、この年甲子園出場を果たす如水館高に敗れてベスト4どまり。高校通算65本塁打を放った大型遊撃手として注目の存在だった大田は2度も県大会決勝へ進んだが、いずれも涙を呑んだ。荻野の出身校・郡山高は公立校ながら春夏それぞれ6回甲子園出場。荻野も3年夏に奈良大会決勝まで進んだが、名門・天理高に敗れた。
 
 選外では、日本ハムの上沢直之(専大松戸高)も甲子園未出場。2年夏は県大会ベスト4、秋の関東大会でもベスト4と活躍したが、3年夏は4回戦で敗退した。昨年、最速163キロの速球で全国的な注目を浴びていた大船渡高の佐々木朗希(現ロッテ)が県大会決勝で登板しなかったことが大きな論議を呼んだのは記憶に新しい。

 また、井上晴哉(ロッテ/崇徳高)は2年生だった06年夏に野村祐輔(現広島)・小林誠司(現巨人)のバッテリーを擁する広陵高を準決勝で下したが、決勝で如水館に敗れて甲子園を逃した(翌年夏は2回戦で敗退)。周東佑京(ソフトバンク/東農大二高)も13年に群馬県大会決勝まで駒を進めるも、この年夏の甲子園初出場初優勝を果たす前橋育英の前に敗れた。

構成●SLUGGER編集部

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