専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│1位:広島】一軍で活躍中の森下、坂倉の他にも多彩なタレントが揃う

城ノ井道人

2020.09.09

 また、次代の4番と呼び声高い林も順調に成長している。17年夏の甲子園を沸かせた中村奨も、プロ最初2年間は故障もあって苦しんだが、潜在能力への評価は依然として高い。ドラフト2位ルーキーの宇草孔基もファームでは即戦力の評価に違わぬ好成績を残している。投手では、高卒2年目の田中法がウエスタン・リーグ最多の10セーブを挙げる活躍。上で挙げた10人以外にも、一軍で実績のあるアドゥワ誠や山口翔らがおり、投打ともにプロスペクトの層は厚い。
 
 育成面で不安要素があるとすれば、岡田明丈や薮田和樹など、一度は先発として開花しながら制球難などで後退してしまった投手が複数いること。現在の不振も、彼らの伸び悩みが一因とも言える。

 それでも、U-23全体のポテンシャルや層の厚さは他球団の羨望の的。かつて丸佳浩(現巨人)や菊池涼介、田中広輔、野村祐輔など同年代の選手が投打に一斉に台頭して3連覇の原動力になったのと同じように、数年後には森下や坂倉を中心に再びセ界の頂点に立つことになっても驚くべきではない。

文●城ノ井道人

【著者プロフィール】
しろのいみちと。会社勤めの後、渡米してMLB記者として全米を飛び回る。。日米問わず若手有望株への造詣が深く、仲間内で「日本版ファンタジーリーグ」を毎年、開催して次代のスター発掘に余念がない。

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号