専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

西武が2試合連続完封勝利でマジック「5」。辻監督「この大事な時に素晴らしい」。ソフトバンクは連敗ストップ。楽天は3位浮上

氏原英明

2019.09.20

 2位ソフトバンクは3−0から同点に追いつかれたが、終盤に引き離して嬉しい白星を挙げた。

 ソフトバンクの先発・千賀滉大は6回を5安打3失点。3回に打球が足に直撃するアクシデントに見舞われながら、なんとか先発の役目を果たした。

 打線は2回に、先頭のグラシアルの二塁打でチャンスメイクすると、2死から松田宣浩が中前安打を放ち1点を先制。3回には1死満塁から今宮健太の犠飛と相手野選で2点を追加した

 6回には同点とされたものの、8回、グラシアルの四球と内川聖一の安打などで2、3塁とすると、中村晃が右翼に犠牲フライを放ち1点を勝ち越した。

 千賀の後を7回は髙橋純平、8回はモイネロが無失点に抑えると、9回は森唯斗がぴしゃりと抑えて連敗を止めた。

 殊勲打の中村晃は「全部勝たないことには優勝できなないと選手たちは思ってやっている。負けられない試合で、なんとか勝つことができて良かった」と語り、先制打の松田も「残り7試合、チームのために諦めずに声を出していきたい。最後の最後、結果が分かるまで、勝ちに行きたい」と気を引き締めていた。
 CS争いを狙う両者の対決は、楽天が2−0で完封勝ちした。
 
 楽天は先発の則本昂大が8回を3安打に抑えるほぼ完璧なピッチング。大事な1戦でエースらしいピッチングを見せ、「楽天に則本あり」を印象付けた。

 則本は「連敗を岸さんが止めて、昨日、福岡で美馬さんも勝って、5割でここにできたので、なんとしででも今日は全員で勝つと思っていた。1回に先制してくれので、0点で終えて自分の仕事しようと思っていた。術後の中では一番、自分の納得がいくピッチングができた」と力強く話した。

 楽天はロッテを逆転して、明日からは首位・西武との4連戦を迎える。
 負けられない試合は続く。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。


 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号