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プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング:11~20位】甲子園を沸かせた履正社・小深田、明石商・来田の評価は?

西尾典文

2020.09.24

▼16位:入江大生[投手・明治大](前回順位:24位)
(いりえ・たいせい/右投右打/作新学院高)
将来像:増田達至(西武)
タイプ診断:#剛腕
 この春のリーグ戦はリリーフに回りながらもチームが不振で登板機会に恵まれなかったが、コンスタントに150キロを超える力のあるボールを投げ込み、大きな成長を見せた。大柄で全身を使って投げ込み、打者に与える圧力はかなりのものがある。上手くはまれば、プロでもクローザーを任せられるだけの潜在能力は秘めているだろう。

▼17位:元山飛優[遊撃手・東北福祉大](前回順位:29位)
(もとやま・ひゆう/右投左打/佐久長聖高)
将来像:京田陽太(中日)
 好素材が揃う大学生ショートの中でも総合力ではナンバーワン。大柄でもフットワークが良く、深い位置からでも見事なスローイングを見せる。華麗さと堅実さを兼ね備えた守備は一級品だ。打撃も少し波はあるものの広角に鋭い打球を打ち分け、ツボにはまればスタンドまで運ぶパンチ力もある。プロでもショートで勝負できる素材と言えるだろう。
タイプ診断:#守備職人 #強肩

▼18位:高田琢登[投手・静岡商](前回順位:18位)
(たかだ・たくと/左投左打)
将来像:今永昇太(DeNA)
 高校生のサウスポーでは代表的な存在。下級生の頃から大器と評判だったが、順調にレベルアップし、この夏の静岡独自大会でも見事な投球を見せた。コンスタントに140キロ台中盤をマークするストレートとスライダー、チェンジアップのコンビネーションは高校生離れしたものがある。体が大きくなれば更に凄みを増す可能性が高いだろう。
タイプ診断:#ダイヤの原石
 
▼19位:宇田川優希[投手・仙台大](前回順位:14位)
(うだがわ・ゆうき/右投右打/八潮南)
将来像:大塚晶文(元レンジャーズ)
スケールの大きさでは大学球界屈指の本格派右腕。150キロ前後のストレートと、打者の手元で鋭く変化するスライダーで三振の山を築く。少しアウトステップ気味のフォームと調子の波が大きいのは気がかりだが、好調時の投球はアマチュア球界でも屈指の迫力だ。最後の秋には有終の美を飾る投球を期待したい。
タイプ診断:#剛腕 #未完の大器

▼20位:来田涼斗[外野手・明石商](前回順位:10位)
(きた・りょうと/右投左打)
将来像:糸井嘉男(阪神)
 高校ナンバーワンの呼び声高い強打の外野手。入学直後から1番を任されていたが、年々体も大きくなり、着実にパワーアップしてきた印象を受ける。甲子園の交流試合では少し打撃に迷いが見られ、守備と走塁についてもプロに入ってどうかという懸念点はあるものの、大舞台で強い選手だけにプロ向きの素材と言えるだろう。
タイプ診断:#三拍子 #アスリート

【1~10位に続く】

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「プロアマ野球研究所(PABBlab)」を2019年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

【表】2020ドラフト候補ランキング1~50位一覧

 

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