「初回や各回の先頭打者の入りは意識しながら、簡単にアウトが取れれば緊張も取れて自分も楽になると思うので。しっかり自分の球を出していきたいと思います」

　初回、最初のアウトを先頭打者から取れるかどうかがカギになるかもしれない。まずは自信のあるボールで思い切って勝負してもらいたい。春季キャンプでファンに囲まれながらサインに応じていた時、「まだ慣れないですね」と話していた宮城。あれから半年以上経ち、心身ともにたくましくなったように見える。
  「両親には今日の朝、連絡しました。緊張しますけど、『応援してます』と返事が来たので、『ありがとうと』伝えました。今はワクワクよりドキドキの方が大きいですね」

　プロ初登板＆初先発に初勝利が加わればオリックスの未来は明るい。近未来のエース候補の初陣をしっかり見届けたい。

文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ／1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第９回 特集オリックス・バファローズ』（カンゼン）ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、2018年は山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させた。

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