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プロ野球

【今週のパ・リーグ】本塁打と打点の二冠を争う浅村と中田。両主砲の打ち合いに要注目!

氏原英明

2020.10.20

●楽天-日本ハム
(23~25日/楽天生命パーク)


 両チームには熾烈な打撃タイトル争いを展開する打者たちがいる。週末のローテが両者ともに心もとないこともあって、まさに格好の舞台だ。

 特にホームランと打点のタイトルを争う両主砲の打棒は必見。先週までは両方とも浅村栄斗(楽天)がリードしていたが、最近6試合で中田翔(日本ハム)が7打点を荒稼ぎしてトップに立った。本塁打も浅村の31本に対して中田が28本とわずか3本差でまだまだ射程圏内だ。

 また、鈴木大地(楽天)と近藤健介(日本ハム)がどこまでヒットを稼げるかにも注目が集まる。鈴木はわずか2本差で最多安打の1位の吉田正尚(オリックス)を追いかけ、近藤はこれも首位打者の吉田までわずか7厘差と詰めている。吉田はこの時期、打率.253と唯一苦手にしているロッテ戦のため、いかに差を詰められるかが、最終的なタイトル獲得に向けては重要となる。
 
◎その他注目のタイトル争い
 セーブ王争いでは益田と増田に続き、ソフトバンクの森唯斗が27セーブで追っている。しかも23~25日は西武とソフトバンクが対戦。週の前半の結果によっては、ここで増田と森のセーブ王争いが発生する可能性もある。

 また、森と同じソフトバンクでは、打撃三冠でいずれも3位に入っている柳田悠岐にも要注目だ。特に首位打者・吉田まではわずか1分2厘差。20~22日は打率.384と最も得意とする日本ハム戦で、いっきに猛追してくるかもしれない。逆に近藤や柳田に追われる立場の吉田は、このプレッシャーの中で結果を残すことで、彼自身のバットマンとしての力量も上がるだろう。いずれにせよ、目が離せない。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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