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プロ野球

【2020ドラフト総括:中日】投手を中心に将来性重視の指名を敢行したが、即戦力野手の補強は進まず

ロバートさん

2020.10.28

 野手の指名が土田と三好大倫(JFE西日本)だけだったのは残念だが、来年は阪口楽(岐阜第一高)、再来年は山田健太(立教大)と地元出身の強打者が控えている点を考慮したのだろうか。

 根尾、石川昂、高橋宏ら「黄金世代」への投資が着々と進む一方、気になるのは短期的なチーム作りだ。来季の戦力補充を今年のドラフトだけで賄うのは現実的ではないが、即戦力となる選手が森一人ではさすがに心許ない。今季終盤の快進撃で2位に浮上したとは言え、巨人との戦力差を考えると、与田監督ら首脳陣による現有戦力の底上げに「おんぶに抱っこ」ではあまりに不憫だ。
 
 コロナ禍での球団経営悪化は想像に難くないが、大野雄大への大型契約の提示はもちろん、FA選手の獲得、トレードなどオフの精力的な補強とセットで初めて「今年のドラフトは100点満点だった」と言えるのではないだろうか。

文●ロバートさん (@robertsan_CD)

【著者プロフィール】
1988年生まれ。Twitterにて中日ドラゴンズの戦力分析・考察を行う中日ファン。中日新聞プラスにて「データで考える中日ドラゴンズ」を連載中。

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