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プロ野球

【日本シリーズ第4戦|採点&寸評:ソフトバンク】初回逆転アーチの柳田を筆頭に甲斐、中村も活躍。2番手・松本の好投も光る

氏原英明

2020.11.26

<投手>
和田毅 5.5(2回)
初回先頭からいきなり連続二塁打を浴びて先制点を献上。この回だけで35球を費やし、2回を投げ終えたところでマウンドを降りた。

松本裕樹 6.5(2.2回)
和田の後を受けて、しっかりゲームを締め直した。150キロ台を連発するストレートとカーブで巨人打線を翻弄。来季の飛躍に期待したい。

嘉弥真新也 6.5(0.1回)
第2戦に続いてこの日も丸佳浩だけの登板だったが、完璧なピッチングを見せた。一人だけでもしっかりと仕事を果たす。さすがの一言だ。

高橋礼 6.5(1回)
先頭の岡本和真を詰まらせてショートゴロ、続く2人は連続三振。わずか10球でいとも簡単に三者凡退に仕留めた。

岩嵜翔 6.0(1回)
少しボール球は多かったものの、150キロ台半ばに迫るストレートは威力十分で、しっかり三者凡退に仕留めてモイネロにつないだ。
 
モイネロ 6.5(1回)
今日は変化球主体の投球で、坂本勇人にはすべてチェンジアップで3球三振。シリーズ通算では3イニングで8奪三振と、影のMVPと言ってもいい活躍だった。

森唯斗 6.0(1回)
今日も制球が安定せず、2人の走者を出してファンを冷や冷やさせたが、それでも無失点に抑えるあたりはさすがだった。

<監督>
工藤公康 7.0
先発の和田を2回で交代させ、5回途中での嘉弥真を投入するなど早めに勝負を仕掛けるさすがの采配。危険を察知する継投策が今年も光り、日本シリーズ12連勝という偉業を成し遂げた。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。高校野球指導者のためのオンラインサロンを開設している。

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