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プロ野球

中日ドラ3指名の高校球界屈指の遊撃手、土田龍空が仮契約。「『龍空』という名前が増えたら嬉しい」

どら増田

2020.11.29

 1年秋から3番を務め、高校通算30本塁打。だが、土田の最大の魅力はやはり守備。高校生離れした華麗なグラブさばきは高い評価を受けており、それこそ将来は京田や源田のような名手への成長が期待されている。

 龍空(りゅうく)という名前は両親が「龍のように大きく空を羽ばたいてほしい」という願いを込めてつけられた珍しい名前だが、多賀監督が話していたように、龍(ドラゴン)の運が中日を引き寄せたのかもしれない。「中日に指名されて、みんなから突っ込まれました(笑)。僕が活躍することで、龍空という名前が増えてくれたら嬉しい」。

 対戦したい相手は去就が注目されている巨人の菅野智之。また、近江高の先輩である京山将弥(DeNA)との対戦も「楽しみ」と語っており、今から実現が楽しみだ。「負けず嫌い」な性格という土田。どんな大物や先輩相手でも遠慮なく狙っていくはずだ。
 
 179cm、79kgと恵まれた体格ながら「合同練習はかなりキツイと思うので、もっと鍛えていきたい」とさらに体力を強化していく考えだという。多賀監督も、「甲子園の100回大会に出た中で、土田が最初にプロへ行った。100回大会は豊作でね。ウチにいた北村恵吾(内野手/中央大)、有馬諒(捕手/関西大)、林優樹(投手/西濃運輸)と住谷湧也(外野手/西濃運輸)も後を追う逸材。ウチからプロ行かせる土田にはしっかりと準備をさせたい」と年内はしっかりとサポートしていく。

「みんなから応援される選手になりたい」。土田龍空のプロ野球生活は年明けとともにスタートする。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。
 

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