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プロ野球

セ・リーグ個人タイトル決定。投手では巨人・山口俊が三冠、打撃部門では広島・鈴木誠也、DeNA・ソトが二冠を獲得!

藤原彬

2019.10.01

劇的な一発を連発したソトは2年連続本塁打王に加えて打点のタイトルも獲得。テスト入団の助っ人が大きく花開いた。写真:徳原隆元(THE DIGEST写真部)

劇的な一発を連発したソトは2年連続本塁打王に加えて打点のタイトルも獲得。テスト入団の助っ人が大きく花開いた。写真:徳原隆元(THE DIGEST写真部)

【野手】
■首位打者 鈴木誠也(広島) 打率.335 初
■最高出塁率 鈴木誠也(広島) 出塁率.453 初

 2つの部門で新たに背負った背番号1と同じ順位へ。打率は2位を2分、出塁率は5分も引き離す一人旅だった。選んだ四球(103)は三振(81)より多く、OPS1.018もリーグベスト。球団史上4人目の25本塁打&25盗塁を達成したが、リーグ最多の失敗16回は改善の余地あり。レギュラー定着の2016年から4年連続打率3割、20本塁打、サヨナラ弾を記録している。

■最多安打 大島洋平(中日) 174安打 初
 節目のプロ10年目で全試合に出場して坂本勇人(巨人)を1本差で振り切った。4月以降の月間打率は最低でも5月の打率.278と波が少なく、対左右はどちらも3割超え。7年ぶりに30盗塁にも到達し、リードオフマンの役割をきっちり果たしている。ちなみに145単打は12球団最多で、得点圏打率.347はリーグ2位。通算1500安打まであと58本に迫る。
■最多本塁打 ソト(DeNA) 43本塁打 2年連続2度目
■最多打点  ソト(DeNA) 108打点 初

 8月下旬に本塁打リーグトップに立つと、優勝争いも佳境の9月に11本を量産。9月11日の巨人戦では来日初の1試合3ホーマーを記録し、そのうち2回に放った一発はスコアボードの照明を破壊した。同19日の広島戦では延長11回で11球粘った末にサヨナラアーチを叩き込むなど、印象的なホームランも目立った。2年連続で40本塁打以上を放った外国人はリーグで4人目。

■最多盗塁 近本光司(阪神) 36盗塁 初
 ルーキーイヤーとタイトルレースを自慢のスピードで走り抜けた。主にテーブルセッターとしてセ・リーグ新人安打記録(159)も樹立。三塁打7本はリーグ最多、9本塁打を放つなど意外なパワーも発揮した。出塁率の低さ(.313)とともに、リーグで2番目に多い盗塁失敗15を改善できれば、さらなる飛躍が見込める。

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