専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

【プロ野球トレード収支の大検証:第3回】三冠王・落合の中日放出と引き換えに、投手力強化を目指したロッテの目論見は大失敗

出野哲也

2021.01.02

<中日>セ・リーグでも打ちまくった落合
 中日で史上初の1億円プレーヤーとなった落合は、セ・リーグでも球界最高級の打者であり続けた。この頃の中日は、かつて首位打者も獲得した谷沢健一が86年限りで引退。中軸の大島康徳は35歳となり、強打の遊撃手・宇野勝も86年に打率.211、10本塁打の大不振に陥っていた。中軸を任せられる打者が欲しかったところに、落合というこれ以上ない存在が手に入ったのだ。

 87年は打率.331、28本塁打、85打点で無冠ながら、PV51.6はリーグ2位。88年は打率.293で、規定打席到達で初めて3割を下回ったものの、32本塁打、95打点でPV37.9は1位。特に終盤戦は決勝打を連発し、優勝に大きく貢献した。その後も89年に40本塁打、リーグ最多の116打点でPV57.2は2年連続トップ。91年も打率.340、37本塁打でPV57.6はまたしても1位、中日移籍後で最高の数字だった。94年にFAで巨人に移籍するまで、7年間の合計PVは276.1。トレードで移籍した選手では、真弓明信の248.0を上回る最高値となっている。
 
 牛島の抜けた抑えには、先発から郭源治が転向。87年は26セーブ、翌88年はセ・リーグ新記録の37セーブでMVPを受賞と、配置転換はスムースに行われた。上川に代わる二塁には仁村徹が入り、88年からは3年続けてプラスPVを記録。落合が入っただけでも莫大なプラスだったのに加え、牛島と上川の損失も補填することができ、中日にとって100%満足できるトレードとなった。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号