４位：西純矢［投手・創志学園高］
（にし・じゅんや／右投右打）
将来像：大瀬良大地（広島）

　高校球界では佐々木朗希（大船渡高）、奥川恭伸（星陵高）に次ぐ存在の大型本格派右腕。しっかりと軸足に体重を乗せてからステップし、下半身主導のフォームでコンスタントに145kmを超えるスピードをマークする。スライダー、チェンジアップなどの変化球も高校生とは思えないレベルだ。昨年秋までは精神的な弱さを指摘する声も多かったが、今年はその点も大きく成長。Ｕ－18W杯では投打にわたりチームを牽引する活躍を見せ、さらに評価を上げた。
■タイプ診断：#本格派　#エース候補


５位：太田龍［投手・ＪＲ東日本］
（おおた・りゅう／右投右打）
将来像：甲斐野央（ソフトバンク）

　高校時代から評判だった大型の本格派で、日本人離れした堂々とした体つきを生かしたパワーピッチングを持ち味とする。コンスタントに150km前後を計時する速球に加え、鋭く落ちるフォークで三振を奪う。まだフォームが安定せず、好調が持続しないという課題はあるものの、スケールの大きさは今年のドラフト候補生の中でも指折りだ。先発、リリーフどちらも経験しており、意外に器用なところがあるのも長所だろう。
■タイプ診断：#本格派　#ダイヤの原石 ６位：海野隆司［捕手・東海大］
（うみの・たかし／右投右打）
将来像：甲斐拓也（ソフトバンク）

　アマチュア球界最高の強肩を誇る、ディフェンス型のキャッチャーだ。捕球から送球までの動きが速く、それでいてベースまでボールの勢いがまったく衰えない。二塁送球タイムは2.00秒を切れば強肩と言われる中で、コンスタントに1.8秒台をマークする。安定したキャッチング技術、フットワークの良さも魅力。打撃に凄みはないものの、狙いすましたように打つライトヒッティングは捕手らしさがある。プロで１年間しっかり鍛えれば、２年目以降は正捕手を狙える実力者だ。
■タイプ診断：#鉄砲肩　#守備職人


７位：佐藤都志也［捕手・東洋大］
（さとう・としや／右投左打）
将来像：大城卓三（巨人）

　海野隆司（東海大）と並ぶ、大学球界を代表する走攻守三拍子揃った捕手。肩の強さはあくまで魅力の一つで、目立つのは運動能力の高さだ。高校時代から評価は高かったが、大学では打撃を生かして一塁や外野も経験している。捕手とは思えない俊足と広角に強く打ち分ける打撃技術は一級品。甲斐野央（ソフトバンク）や上茶谷大河（DeNA）らプロ入りした投手を多く受けてきた経験も貴重だろう。他のポジションへの転向の話も出そうだが、まずは希少価値の高い「打てる捕手」を目指してもらいたい。
■タイプ診断：#アスリート　#広角打法