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プロ野球

【ドラフト候補ランキングベスト50:1~10位】佐々木、奥川、森下の“ビッグ3”が順当に1~3位。大学生捕手が2人トップ10入り

2019.10.11

8位:河野竜生[投手・JFE西日本]
(かわの・りゅうせい/左投左打)
将来像:榎田大樹(西武)

 鳴門高校時代はまとまりのある好投手というイメージだったが、社会人で見違えるように体つきが立派になり、投げるボールにも勢いが出てきた。今では社会人No.1サウスポーとの呼び声も高い。テイクバックで腕を小さくたたみ、ボールの出所が見づらいフォームも持ち味。ストレート、変化球ともしっかりコーナー、低めに集める制球力も光る。数少ない左腕の即戦力として期待できる存在だ。
■タイプ診断:#技巧派 #即戦力 


9位:宮川哲[投手・東芝・投手]
(みやがわ・てつ/右投右打)
将来像:森唯斗(ソフトバンク)

 社会人球界を代表する本格派右腕。下半身のバネを生かした躍動感あふれるフォームから投げ込むストレートは、コンスタントに150km前後をマークし、数字に見合うだけの威力を感じる。140km前後で打者の手元で鋭く小さく変化するカットボールも一級品だ。先発では中盤につかまることが多いのが課題だが、短いイニングでは圧倒的なピッチングを見せる。リリーフであれば即戦力として活躍できる可能性が高いだろう。
■タイプ診断:#豪腕 #リリーフ適性
10位:立野和明[投手・東海理化]
(たての・かずあき/右投右打)
将来像:石川歩(ロッテ)

 昨年秋から急浮上。高卒3年目の右腕で体つきはやや細身ながらも、バランスのいいフォームでスムースに腕を振ることができる。テイクバックできれいにヒジが立つのでボールに角度があり、コーナーに投げ分けるコントロールも安定している。春先に比べて都市対抗で調子を落としたように、年間を通じての体力面には課題が残るものの、素材の良さは申し分ない。洗練されたフォームだけに、今後さらなる成長が期待できるのも魅力だ。
■タイプ診断:#制球力

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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