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プロ野球

CSファイナル千賀が10奪三振。圧巻のピッチングでソフトバンク快勝。西武がまさかの3連敗で崖っぷちに

氏原英明

2019.10.11

西武を8回無失点、10奪三振と圧巻の投球を見せたソフトバンクの千賀滉大。写真:朝日新聞社

西武を8回無失点、10奪三振と圧巻の投球を見せたソフトバンクの千賀滉大。写真:朝日新聞社

 先発の千賀は8回を2安打無失点の好投。
 前日の試合終盤に粘りを見せてきた西武打線に対して、4者連続を含む10奪三振の圧巻の投球だった。

 千賀はヒーローインタビューで振り返った言葉がまた強烈な印象だった。

「マウンドに上がる前から、この2試合ずっと頑張ってくれたモイネロと森さんをなんとか休ませたい気持ちだけでした。それには野手の方の援護がいりますけど、それができたことが嬉しい。負けてもいいから、8回を僕一人で投げることを心がけた。西武は一瞬で、5、6点も入れてくるので、集中できたのが良かった。今日できることをやる。それが目標だった。」
 
 千賀はペナントレース最後の天王山の西武戦でも完璧に近い内容を見せている。それに続く、堂々としたエースらしい投球内容。この日の彼のピッチングからは「日本シリーズに行くのはソフトバンクの投手たちだ」。そんな主張さえ感じられた。

 これでソフトバンクが3勝を挙げ、西武はアドバンテージの1勝のみ。この状況をひっくり返すのは、なかなか簡単なことではないだろう。

 勢いに乗れば怖いと言われる西武打線。だが、その勢いを作る前に試合が決まっている展開ばかり。このまま打開策のないまま終わってしまうのか。

「もう後がないからやるしかない。一つ勝てば変わるだろうし、まだまだあきらめない」

 辻監督はそう前を向いた。
 
 2年連続でリーグ制覇しながら日本シリーズ進出を逃す屈辱を避けられるだろうか?

 
文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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