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MLB

実は稀少!MLBの偉大なる“フランチャイズ・プレーヤー”たち【2000年以降・野手編】

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2021.02.27

▼ジョー・マウアー(ツインズ)
 捕手でありながら首位打者を3度獲得した史上有数のアベレージヒッター。04年のデビューから15年間ツインズひと筋で、高校も地元セントポール出身とあって、これ以上「ホームタウン・ヒーロー」という言葉が似合う選手もいない。メジャー3年目の06年に打率.347で早くも初のタイトルを獲得すると、08年にも戴冠。09年にはイチローとのハイレベルなタイトル争いの末、.365の高打率で3度目のタイトル獲得を果たした。強肩やインサイドワークにも優れ、ゴールドグラブも3度受賞。背番号7はツインズの永久欠番に指定されている。

▼トッド・ヘルトン(ロッキーズ)
 97年から13年まで、17年間ロッキーズひと筋を貫いた強打者。メジャー最高の打者有利球場クアーズ・フィールドを本拠とする有利を生かし、打率3割は11度、30本塁打以上は6度記録。00年には規定打席に到達した時点で一時打率4割にも届いたが、最終的には.372で首位打者に輝いた。この年は42本塁打、147打点とまるで漫画のような成績を残している。今も、ロッキーズの打撃部門の球団記録はほとんどヘルトンが保持。引退翌年には背番号17がロッキーズの選手として初の永久欠番となった。打者天国で長くプレーしていたことから、殿堂入り投票では伸び悩んでいたが、徐々に再評価の兆しも見せている。
 
▼デビッド・ライト(メッツ)
 04年にメジャーデビューして以降、長くレギュラー三塁手を務め、球団の顔として活躍した。安打、二塁打や四球など数々の球団記録を持つほか、端整なルックスで"キャプテン・アメリカ"とも呼ばれ、オールスター出場通算7度も球団最多。ホゼ・レイエスとの三遊間コンビでニューヨークのンファンを大いに沸かせた。キャリアの後半は故障に悩まされて出場機会が年々減少したが、それでも人気は変わらず、18年の引退試合では長い長いスタンディング・オベーションが捧げられた。

▼ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
 今オフに引退を表明したばかりの、レッドソックスのハート&ソウル。小柄な身体をいっぱいに使った常に全力プレーの姿勢でファンから愛された。07年に打率.317、8本塁打、OPS.823の活躍で新人王を受賞するとともに、プレーオフでも活躍して世界一に貢献。翌08年はマウアーと首位打者争いを演じ、リーグトップの213安打でMVPを受賞した。その後も長く主力として活躍したが、18年以降は故障に苦しんで出場機会が減少。引退を公表した際には多くのファンやチームメイトから惜しまれた。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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