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MLB

アストロズ×ヤンキース、MLBを代表する強豪同士のガチンコ対決!【MLBリーグ優勝決定シリーズ展望】

スラッガー編集部

2019.10.12

 被打率、空振り率とも4シームでは異様な水準で、両者がファストボールに絶対の自信を持っていることが分かる。バーランダーは4シームでの被本塁打が多いが、これは好んで高めに投げることの代償と言っていい。バーランダー自身、ソロ本塁打はある程度は想定内と考えているはずだ。ヤンキース打線としては、できるだけ走者を置く状況を作りたい。コールはレギュラーシーズンから11試合連続2ケタ奪三振(!)を継続中。今この瞬間、地球上で最高の投手と言っても過言ではないだろう。

 まさにパワーとパワーの「ほこ×たて対決」。メジャーリーグならではのぶつかり合いを堪能してほしい。
●ヤンキース先発陣のキーマンは田中ではなくセベリーノ

 日本のファンにすればもちろん、田中将大の投球に注目したくなるところ。今季はアストロズ戦2登板で防御率2.25、どちらもQSを記録している。高校時代から数々の大舞台を経験し、ツインズとの地区シリーズでも落ち着き払った投球が見事だった。17年のALCSでアストロズ相手に2試合で防御率1.38と好投したことも記憶に新しく、今回のシリーズでも当然のように第1戦先発に選ばれた。

 だが、シリーズ全体のカギを握るのは、田中よりむしろルイス・セベリーノだろう。昨季はリーグ3位の19勝を挙げた25歳のドミニカンは、今季は右肩の故障で長期離脱。レギュラーシーズン終盤になって復帰し、地区シリーズでも登板したが、4イニングで降板とまだ完全にエンジン全開とは言えない状況だ。それでも、9月22日の試合では最速98.7マイルを計時するなど、自慢の剛速球は健在。第3戦先発予定のセベリーノがコールに投げ勝てば、ヤンキースはシリーズの流れを引き寄せることができるに違いない。

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