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MLB

禁止薬物使用で出場停止、日本や韓国に活躍の場を移した選手も…イチロー引退試合に出場したマリナーズの仲間たちの「その後」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.03.21

 サンタナはイチローの引退試合の前日、3月20日の開幕戦で3回に逆転満塁弾。振り遅れたようなスウィングながら、強引に右翼スタンドまで持っていった一発を覚えているファンも多いだろう。この年は121試合で打率.253、21本塁打を記録したが、オフに事実上の戦力外となり、インディアンスを経て今季からヤクルトでプレーする。コロナ禍で来日が遅れているが、狭い神宮球場との相性は良さそうで、活躍が期待される。

 同じく開幕戦で本塁打を含む3安打3打点と活躍したベッカムは、19年の8月に禁止薬物使用が発覚し、80試合の出場停止処分。それもあって昨年は浪人生活を続け、今季はホワイトソックスとマイナー契約を交わした。
 
 21日の試合で5打数2安打2打点を記録したヒーリーは、その後は腰痛に苦しみ、昨季もメジャー出場わずか4試合のみ。今季からKBOのハンファ・イーグルスに加入した。ナルバエスもマリナーズ在籍はわずか1年で、19年オフにブルワーズへトレード。ただ、こちらはサンタナやヒーリーとは違い、今もレギュラーとして活躍を続けている。

 当時のマリナーズはちょうど再建期に入った段階で、さらにジェリー・ディポートGMは球界きってのトレード好きとして知られている。それでも、わずか2年でここまで選手が入れ替わるとは、改めてMLBの選手の入れ替わりの激しさを印象付ける。ちなみに、対戦相手のアスレティックスはスタメン野手9人+先発投手のうち、5人が今もチームに在籍している。

構成●SLUGGER編集部

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