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プロ野球

【2021展望:ロッテ】開幕一軍決定の高卒3年目・山口、安田ら若手野手の底上げで悲願のリーグ優勝へ<SLUGGER>

やまけん

2021.03.25

●若手野手のさらなる成長

 一方、昨季はチーム打率.235(リーグワースト)、461得点(同5位)とシーズンを通じて貧打に苦しんだ打線は、今岡真訪一軍ヘッドコーチの配置転換や松中信彦臨時コーチ招聘などによるてこ入れを図っている。中村奨吾や井上晴哉といったレギュラー陣に一層の奮起を促すためにも、昨季台頭した安田尚憲や藤原恭大らを筆頭とする若手選手のさらなる成長は不可欠だ。

【2021年のキーマン】
山口航輝

 若手の成長という点において注目選手に挙げたいのが、高卒3年目の大砲候補・山口だ。昨季までの2年間は一軍出場こそなかったものの、二軍では4番を任されるなど英才教育を受けてきた。本職は外野手だが、出場機会を広げるために昨秋から一塁守備にも挑戦している。オープン戦では全試合に4番で先発出場し、3月11日の楽天戦では先発陣の一角として期待される2年目右腕・瀧中瞭太からレフトへ特大の一発を放つなど2本塁打を記録した。まだ課題も残るものの、打席での佇まいや豪快なフルスウィングからはすでに主砲らしい風格も漂う。
 
 昨季は井上が終盤に大スランプに陥り、チームの失速の一因となったが、山口がレギュラー争いに加わる今季は井上も決して安泰ではない。また、昨季4番で多く起用された安田も、これまで以上の信頼を得る必要があるだろう。山口の存在が他の主力打者に刺激を与え、チーム全体に好影響をもたらすことに期待したい。

文●やまけん

【著者プロフィール】
1999年生まれ、千葉県出身。「一人でも多くのアマチュア野球選手がスポットライトを浴びてほしい」という思いから、関東を中心に全国のアマチュア野球の試合を年間約150試合を球場で観戦するアマチュア野球観戦者。Twitter→@yam_ak_en

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