「大穴」には高卒2年目の奥川恭伸を推したい。まだ試合によってバラつきは大きいものの、好調時はチームの中でもトップクラスのボールを投げており、トップ・プロスペクトたる片鱗をすでに見せている。オープン戦最終戦となった21日の西武戦は中盤に崩れたものの、3回までは見事な投球を見せていた。今季は開幕3戦目の先発が決まり、投手陣が苦しいチーム事情もあって我慢して使われる可能性も高い。その中で一年を通じてコンディションを維持できれば、それなりの勝ち星も見込めそうだ。
最後に注意で挙げたのが牧秀悟だ。佐藤のようなパワーはないものの、打撃の確実性はルーキーとは思えないレベルにある。しっかりボールを呼び込んで広角に打ち分ける上手さがあり、甘いボールはきっちりスタンドへ運ぶパンチ力を持っている。冒頭でも触れたようにルーキー野手の新人王獲得はなかなか簡単ではないが、外国人選手の来日が遅れていることで開幕から出場機会を多く得られる可能性があり、その中でどれだけアピールできるだろうか。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
最後に注意で挙げたのが牧秀悟だ。佐藤のようなパワーはないものの、打撃の確実性はルーキーとは思えないレベルにある。しっかりボールを呼び込んで広角に打ち分ける上手さがあり、甘いボールはきっちりスタンドへ運ぶパンチ力を持っている。冒頭でも触れたようにルーキー野手の新人王獲得はなかなか簡単ではないが、外国人選手の来日が遅れていることで開幕から出場機会を多く得られる可能性があり、その中でどれだけアピールできるだろうか。
文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。