阪神はオープン戦好調で、優勝候補との呼び声が日増しに高くなってきている。開幕投手は藤浪晋太郎が初めて務める、ここ数年は、制球難に苦しんでいたが、昨季の途中から復調の兆しを見せ、ようやく開幕投手を務められるところまでこぎ着けた。ヤクルト戦はいろんな意味で因縁があるが、白星を挙げてはずみをつけたい。
打線はルーキーの佐藤輝明がオープン戦6本塁打をマーク。1番の近本光司に始まり、4番の大山悠輔も含め全体にバランスが取れた布陣となっている。オープン戦12球団1位の勢いをそのままに、ペナントレースも突っ走りたい。
●広島-中日(マツダスタジアム)
開幕投手:大瀬良大地-福谷浩司
2年連続Bクラスからの巻き返しを図る広島は今年もエースの大瀬良で開幕戦に挑む。大瀬良は昨季、右ヒジの手術で離脱。復活へ向け気合が入っているはずだ。リリーフ陣はルーキー3人が開幕ベンチ入りし、ドラフト1位の栗林良吏がクローザーを務める予定。昨季はなかなか安定しなかったブルペンの出来が今季もカギになりそうだ。 打線は新外国人選手のクロンを除いてほぼ昨季と同じ顔ぶれ。再び1、2番を組む田中広輔と菊池涼介がどれくらい機能するか。確実に結果を残せる4番の鈴木誠也の前にランナーを貯める場面を多く作りたい。
昨季、8年ぶりのAクラス入りを果た中日は、福谷が初の開幕投手の大役を果たす。ここに沢村賞の大野雄大を立てなかったところに、与田剛監督の色が見える。大野のマツダスタジアムとの相性もあるだろうが、フル回転で活躍した昨季を受け、今季はスロースタートでという配慮は、元投手ならではの粋な采配と言える。
打線は3年目の根尾昂が初の開幕スタメンに名を連ねそう。ただ、注目したいのは2番に勝負強い阿部寿樹、これまで5番が多かった高橋周平を3番に上げたことだ。オーソドックスな形からの大きな転換で、この点でも今季の与田采配は注目だ。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
打線はルーキーの佐藤輝明がオープン戦6本塁打をマーク。1番の近本光司に始まり、4番の大山悠輔も含め全体にバランスが取れた布陣となっている。オープン戦12球団1位の勢いをそのままに、ペナントレースも突っ走りたい。
●広島-中日(マツダスタジアム)
開幕投手:大瀬良大地-福谷浩司
2年連続Bクラスからの巻き返しを図る広島は今年もエースの大瀬良で開幕戦に挑む。大瀬良は昨季、右ヒジの手術で離脱。復活へ向け気合が入っているはずだ。リリーフ陣はルーキー3人が開幕ベンチ入りし、ドラフト1位の栗林良吏がクローザーを務める予定。昨季はなかなか安定しなかったブルペンの出来が今季もカギになりそうだ。 打線は新外国人選手のクロンを除いてほぼ昨季と同じ顔ぶれ。再び1、2番を組む田中広輔と菊池涼介がどれくらい機能するか。確実に結果を残せる4番の鈴木誠也の前にランナーを貯める場面を多く作りたい。
昨季、8年ぶりのAクラス入りを果た中日は、福谷が初の開幕投手の大役を果たす。ここに沢村賞の大野雄大を立てなかったところに、与田剛監督の色が見える。大野のマツダスタジアムとの相性もあるだろうが、フル回転で活躍した昨季を受け、今季はスロースタートでという配慮は、元投手ならではの粋な采配と言える。
打線は3年目の根尾昂が初の開幕スタメンに名を連ねそう。ただ、注目したいのは2番に勝負強い阿部寿樹、これまで5番が多かった高橋周平を3番に上げたことだ。オーソドックスな形からの大きな転換で、この点でも今季の与田采配は注目だ。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。