「今日（11日）抑えた後も、『やっぱり大丈夫だったでしょ？』とグータッチしていただきました。平野さん、能見（篤史）さんがいることで僕はもちろん、うるし（漆原大晟）や富山（凌雅）も凄く勉強させて支えてもらっているんで、最高の環境だと思います」

「今年は先発でもリリーフでも勝ちの試合で投げることができるようにしたいです」と語る優はもう一つ、「１年間一軍完走」も目標に掲げている。

　ファンには「コロナ禍でなかなか楽しい話題が少ないですが、オリックスが勝ってファンの皆様を楽しませれるように精一杯プレーします！」と力強いメッセージ。さらに「今年からグローブやスパイクに『SuzuQ』と入れていますが、どういう意味か聞いてください」と意味ありげに笑みを浮かべた。
  　今後、６回、７回をしっかり任せられるようになると、まだ少し不安が残る中継ぎ陣に厚みが出る。

　マウンド上の顔つきからも、「抑えてやる」という雰囲気が出てきた。高校時代、“都立の星”と言われた少年は、オリックスのスターへの階段を登る青年に成長を遂げた。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ／1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第９回 特集オリックス・バファローズ』（カンゼン）ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。

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