▼クリス・ブライアント(カブス)
15年に新人王、翌16年にはMVPも獲得して、カブス108年ぶりの世界一の立役者となった三塁手だが、ここ数年はトレードの噂が絶えない。カブスは昨オフにダルビッシュ有(現パドレス)らを相次いで放出し、今季もここまで勝率5割以下に低迷。ブライアントの放出には現実味が増してきている。
今季は打撃好調とあって移籍先の候補には多くの球団が挙がっている。昨オフ、ノーラン・アレナード(現カーディナルス)を獲得し損ねたメッツや、低い下馬評に反して健闘しているロイヤルズやマリナーズも候補だが、興味深いのが同じシカゴに本拠を置くクロスタウン・ライバルのホワイトソックス。三塁はヨアン・モンカダで埋まっているが、センターのルイス・ロバート、レフトのエロイ・ヒメネスが相次いで故障に見舞われており、外野も守れるブライアントはフィットする、というのがその理由だ。
▼ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)
「本塁打か四球か三振か」を地で行くメジャー屈指の“ブンブン丸”。今季も、リーグ最多の三振を記録する一方、4割近い出塁率を記録している。強肩も大きな武器で、昨季はゴールドグラブを受賞している。FAまではまだ2年あるがレンジャーズは再建中で、オファー次第では放出に動く可能性は十分ある。
移籍先については、ブライアンと同じく複数の多くのメディアがホワイトソックスを挙げている。外野手に故障者が続出しているホワイトソックスは確かにフィットする。一方、スポーツウェブメディア『ブリーチャーレポート』は、「ギャロは同地区ライバルのエンジェルスに移籍する」と予言している。エンジェルスでは、新加入のデクスター・ファウラーが左ヒザの靭帯断裂で今季絶望、ジャレッド・ウォルシュはアルバート・プーホルス解雇に伴い一塁に固定されたため、ライトのレギュラーが不在だからだ。
エンジェルスの場合、先発投手陣も補強ポイントなのだが、もしギャロ獲得が実現すれば、大谷翔平、マイク・トラウト、ウォルシュとともにリーグ屈指の強力打線が完成するだろう。
▼タイラー・グラスノー(レイズ)
意外なトレード候補として挙げられているのが、100マイル超の剛速球を武器とするレイズのエースだ。昨季、リーグ優勝を果たしたレイズは今季もプレーオフを目指して戦っており、本来ならエースを放出するはずはない。
だが、レイズは球界きっての貧乏球団。昨オフもエースのブレイク・スネルをパドレスにトレードして複数の若手有望株を得たように、「売り時」が来たと思えば主力選手でも容赦なく放出する。グラスノーは現在27歳、FA権取得は23年終了後とあって、今は最もトレードバリューが高い状態。チームの今後の戦い次第でもあるが、放出されたとしても驚きではない。
エース級が欲しいチームとしてはヤンキース、ブルージェイズ、エンジェルスなどが挙げられる。ただ、レイズの事情を考えれば移籍先はプロスペクトが充実しているチームに限られる。その意味では、むしろブレーブスやマリナーズが有力候補として浮かび上がってくるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
15年に新人王、翌16年にはMVPも獲得して、カブス108年ぶりの世界一の立役者となった三塁手だが、ここ数年はトレードの噂が絶えない。カブスは昨オフにダルビッシュ有(現パドレス)らを相次いで放出し、今季もここまで勝率5割以下に低迷。ブライアントの放出には現実味が増してきている。
今季は打撃好調とあって移籍先の候補には多くの球団が挙がっている。昨オフ、ノーラン・アレナード(現カーディナルス)を獲得し損ねたメッツや、低い下馬評に反して健闘しているロイヤルズやマリナーズも候補だが、興味深いのが同じシカゴに本拠を置くクロスタウン・ライバルのホワイトソックス。三塁はヨアン・モンカダで埋まっているが、センターのルイス・ロバート、レフトのエロイ・ヒメネスが相次いで故障に見舞われており、外野も守れるブライアントはフィットする、というのがその理由だ。
▼ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)
「本塁打か四球か三振か」を地で行くメジャー屈指の“ブンブン丸”。今季も、リーグ最多の三振を記録する一方、4割近い出塁率を記録している。強肩も大きな武器で、昨季はゴールドグラブを受賞している。FAまではまだ2年あるがレンジャーズは再建中で、オファー次第では放出に動く可能性は十分ある。
移籍先については、ブライアンと同じく複数の多くのメディアがホワイトソックスを挙げている。外野手に故障者が続出しているホワイトソックスは確かにフィットする。一方、スポーツウェブメディア『ブリーチャーレポート』は、「ギャロは同地区ライバルのエンジェルスに移籍する」と予言している。エンジェルスでは、新加入のデクスター・ファウラーが左ヒザの靭帯断裂で今季絶望、ジャレッド・ウォルシュはアルバート・プーホルス解雇に伴い一塁に固定されたため、ライトのレギュラーが不在だからだ。
エンジェルスの場合、先発投手陣も補強ポイントなのだが、もしギャロ獲得が実現すれば、大谷翔平、マイク・トラウト、ウォルシュとともにリーグ屈指の強力打線が完成するだろう。
▼タイラー・グラスノー(レイズ)
意外なトレード候補として挙げられているのが、100マイル超の剛速球を武器とするレイズのエースだ。昨季、リーグ優勝を果たしたレイズは今季もプレーオフを目指して戦っており、本来ならエースを放出するはずはない。
だが、レイズは球界きっての貧乏球団。昨オフもエースのブレイク・スネルをパドレスにトレードして複数の若手有望株を得たように、「売り時」が来たと思えば主力選手でも容赦なく放出する。グラスノーは現在27歳、FA権取得は23年終了後とあって、今は最もトレードバリューが高い状態。チームの今後の戦い次第でもあるが、放出されたとしても驚きではない。
エース級が欲しいチームとしてはヤンキース、ブルージェイズ、エンジェルスなどが挙げられる。ただ、レイズの事情を考えれば移籍先はプロスペクトが充実しているチームに限られる。その意味では、むしろブレーブスやマリナーズが有力候補として浮かび上がってくるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部