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MLB

日本人歴代最速ペースでホームランを量産する大谷翔平。7月中には松井秀喜のシーズン記録31本を追い抜く?〈SLUGGER〉

藤原彬

2021.05.27

 井口はワールドシリーズを制した05年、翌06年ともに2番を務め、打線につながりを生むキーマンとして機能した。特に1番打者が出塁した際には制約を設けられたが、走者を進める役割をこなしながら、それぞれ15本、18本と一定の長打力も発揮した。

 05年のイチローは「らしくない」シーズンとして記憶されている。初回先頭打者弾5本を含む15本塁打はメジャー通算19年の最多。オールスター前日のホームラン・ダービー出場も打診されたほどだった。
 
 その一方で打率はなかなか上がらず、シーズン終盤まで3割を行ったり来たりが続いた。最終的には何とか大台をクリア(.303)したが、シーズン最多安打記録を樹立した04年の.372からは大きく落ち込んでしまった。

 大谷に話を戻すと、松井の持つ日本人シーズン記録更新の前の区切りとなりそうなのが、自己ベスト更新となる23号。今のペースなら6月下旬にはクリアできそうだが、果たしてどうなるだろうか。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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