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MLB

【侍メジャーリーガー前半戦通信簿】大谷翔平は投打ともにチームベスト。ダルビッシュは爆発力こそないが、エースの役割を全う<SLUGGER>

藤原彬

2021.07.16

■菊池雄星(マリナーズ)
評価:よくできました
16登板 98.1投球回 6勝4敗 防御率3.48

 初登板で10三振を奪うと、5月11日にはメジャー移籍後で最多の11奪三振。前半戦だけで自己最多タイの6勝を挙げた。球速帯の異なる変化球を投げ分け、リーグ10位の防御率や同4位の被打率.204を記録するなど、初のオールスター選出も納得の出来。ただ、一発病がぶり返し、FIP(※投手の責任範囲である被本塁打・与四球・奪三振から算出する疑似防御率)は4.35と悪いのは気がかり。

■前田健太(ツインズ)
評価:がんばりましょう
14登板 67.2投球回 4勝3敗 防御率4.66

 サイ・ヤング賞投票2位に入った昨季の好投が評価され、メジャー6年目で初の開幕投手を任せられたが、前半戦はまさかの不振に苦しんだ。序盤は自慢のスライダーが打ち込まれ、修正に成功したかと思ったら今度は4シームを痛打されている。与四球率は昨季の1.35→3.06と持ち味の制球力も機能していない。だが、7月は2試合続けて無失点と好投。後半戦の巻き返しにつなげたい。
 
■澤村拓一(レッドソックス)
評価:まずまずです
35登板 36.2投球回 4勝0敗 防御率2.45

 序盤は大量得点差がついた状況での登板が多かったが、好投を重ねて首脳陣の信頼を勝ち取り、徐々に競った場面での登板も増えている。スプリッターは空振り/スウィング率44.9%とメジャーでも伝家の宝刀として機能。開幕前の期待値を思えば、35登板で防御率2.45は十分合格点の結果だが、その一方で与四球率4.42、被本塁打率1.72は不安要素ではある。

■秋山翔吾(レッズ)
評価:がんばりましょう
46試合 打率.221 0本塁打 OPS.555

 勝負のシーズンと位置付けていたはずだったが、開幕前に左太腿裏を痛めて故障者リスト入り。すると、その間にレギュラーを争う他の外野手が一斉に好成績を残し、5月に復帰後もベンチ要員のまま。目標の一つとして掲げたメジャー初本塁打もまだ出ていない。昨季終盤は打撃をアピールできていただけに、今の状況には一層のもどかしさが募る。限られた打席機会で結果を出すのは容易ではないが、何とか浮上のきっかけをつかみたい。
 

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