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大谷翔平の“価値”はダルビッシュら日本人7人を足しても届かない!? 「年俸50億円」の衝撃コスパ

THE DIGEST編集部

2021.07.22

日本人WAR歴代トップは2004年のイチロー(右)。大谷(左)が二刀流の活躍を続けていけば、塗り替える可能性は高そうだ。(C)Getty Images

日本人WAR歴代トップは2004年のイチロー(右)。大谷(左)が二刀流の活躍を続けていけば、塗り替える可能性は高そうだ。(C)Getty Images

 ちなみに、WAR両リーグトップの快挙はあのイチローでも達成したことがない“人外の領域”。2004年にシーズン最多安打記録を更新した時が自己最高の9.2をマークし、これが両リーグ3位でア・リーグでは1位。大谷は現在のペースならこの“日本記録”も凌駕する勢いであり、本塁打王ともども注目したい数字だ。

 さて、改めて今季の日本人選手リストに目を向けると、大谷は年俸330万ドル(約3億6300万円)という衝撃的な“コスパ”。昨オフに2年契約を結び、今季どれだけ活躍しても来季年俸は550万ドル(約6億500万円)とあって、向こう数年分くらいのお釣りは来る計算だ。

 実際、『FanGraphs』版でも両リーグ1位の5.9をマーク。同サイトでは、FA市場に出た場合にどれだけの価値があるのかという目安を出しており、大谷は打者として3250万ドル、投手として1430万ドル、計4680万ドル(約51億5500万円)という衝撃的な試算もある。これを踏まえると、今季ここまでの活躍は金額面でも怪物と言える。
 
 ダルビッシュも110.2イニングを投げ、7勝4敗、防御率3.09とまずまずの成績を残し、WARでも額面通りのパフォーマンス。菊池は過去2年が計0.6だったことを思えば今季だけで大きく取り戻した計算だ。

 コスパという意味では、渡米時の期待値は低かった澤村がもしかしたら大谷に次ぐ存在か。WARでは及第点以上の出来となっており、レッドソックスからすれば、良い買い物になったと言えるかもしれない。

 一方、前田、有原、秋山、筒香の4選手はWARが現時点でマイナス評価。そう単純ではないが、彼らは勝利に貢献どころか足を引っ張っているという状態と言える。その中でも厳しい状況なのが筒香だろう。

 タンパベイ・レイズから事実上の戦力外となった後、ロサンゼルス・ドジャースに拾われたが、そこでも結果を残せず現在は3A。40人ロースターからも外されて、残りシーズンもマイナーで過ごすことがほぼ決定となった。今季終了後にFAとなる“元・侍ジャパンの4番”はマイナス分を取り返す機会がなくなったとも言えるし、前向きに捉えればこれ以上、傷を広げることもなくなったとも言えるが……。
 
 大谷は“イチロー超え”を果たしてMVPを獲れるのか。他の日本人選手の巻き返しはどうか。シーズン終了後のWARで改めて振り返りたいと思う。

構成●THE DIGEST編集部

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