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MLB

カブス、ナショナルズは世界一チームを解体、五輪参加中の有望株が移籍…MLBトレード・デッドライン狂騒曲<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.07.31

●五輪に参加中の有望株右腕が…
 大物選手と引き換えにプロスペクトが放出されることはまったく珍しくない。だが、オリンピック代表として戦っている最中のトレードは前代未聞だろう。

 東京五輪アメリカ代表の主戦投手として期待されているシメオン・ウッズ=リチャードソンは、アメリカから遠く離れた東京でトレードの一報を受け取った。現在2Aまで昇格している20歳の豪腕は30日、ホゼ・ベリオスとの交換で20年ドラフト全体5位のオースティン・マーティンとともにブルージェイズからツインズへ移籍することが決まった。

 実は奇しくも、五輪でのチームメイトで昨夜のイスラエル戦で好投したジョー・ライアンも24日にレイズからツインズへトレードされている。代表参加中のトレードというレアすぎるエピソードを共有するこの2人、今後も絆を深めるのではないだろうか。
 
●守護神放出に選手は激怒もGMには隠れた意図が
 予想外の健闘を見せて夏場を迎え、「売り手」ではなく「買い手」に回るとみられていたマリナーズ。しかしジェリー・ディポートGMは27日、真逆のトレードをまとめて周囲を驚かせた。クローザーのケンドール・グレイブマンを何とその日の対戦相手で、よりによって地区ライバルでもあるアストロズへトレードしたのだ。

 これにはファンはもちろん、選手も激怒。クラブハウスの備品が破壊され、「(フロントに)裏切られた」と口にする選手が続出していたという。当のグレイブマンも突然の放出に、アストロズのユニフォームに着替えてからも「ビジネスだということは分かっているけど、正直言ってショックだった」と涙ながらに語るほどだった。

 しかし、このトレードには隠れた意図があったようだ。29日、マリナーズはレイズから新守護神としてディエゴ・カスティーヨを獲得。ディポートGMはあくまでもプレーオフ進出を狙っている姿勢を明確にした。報道によると、6月に粘着物質使用の取り締まりが厳格化されて以降、グレイブマンの速球の回転数は著しく低下。一方、カスティーヨはそれほど変わっていない。表面上の成績は似ていても、今後のパフォーマンスを考えるとカスティーヨを獲得した方が得、とディポートGMは踏んでいるようだ。

 トレード期限が過ぎ、ここからいよいよプレーオフへ向けての争いが本格化していく。デッドラインで勝者となったチームは、ペナントレースでも勝者になれるだろうか。

構成●SLUGGER編集部
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