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「最も上品な盗塁」でMVPが確実に!? 大谷翔平が並んだ球団記録達成者の“興味深いデータ”とは?

THE DIGEST編集部

2021.07.30

相手の警戒をかいくぐり、見事に盗塁を決めた大谷。その脚力にスポットライトが当たっている。(C)Getty Images

相手の警戒をかいくぐり、見事に盗塁を決めた大谷。その脚力にスポットライトが当たっている。(C)Getty Images

 現地時間7月29日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に「2番・DH」で先発出場。5回の第3打席に出塁した時に、今シーズン15個目の盗塁をマークした。
【動画】「最も上品だ」と言われた大谷翔平の盗塁シーンはこちら

 前日に2試合連続となる37号本塁打を放ち、目下、絶好調の大谷は、露骨に勝負を避けられた。4度の打席で3四球(1三振)という結果は、相手バッテリーの“意図”を示すものだと言っても過言ではないだろう。

 それでも天才プレーヤーは、何とかチームに得点をもたらそうと奮闘する。この日、二つ目の四球で出塁した大谷は、2死という場面ではあったが、すかさず盗塁を敢行。見事に相手の意表を突き、二塁を陥れたのである。

 結局、得点には繋がらずにチームも0-4の完敗に終わった。それでも、相手バッテリーの狙いを完全に盗んだ大谷の走塁には、現地メディアも賛辞を惜しまない。地元放送局『Ball Sports West』は、こう評している。

「我々が今まで見たなかで、最も上品な盗塁だ」

 背番号17が魅せた“エレガント”な盗塁は、球団史に残るものともなっている。なんとエンジェルス史上5人目となる「1シーズン35本塁打&15盗塁以上」の達成者となったのだ。ちなみに以下が、その顔触れだ。

マイク・トラウト(2014、2018)
ブラディミール・ゲレーロ(2004)
ドン・ベイラー(1979)
ボビー・ボンズ(1977)
 
 現役戦士であるトラウトを含め、いずれも球団史に残る名プレーヤーたちばかりなのだが、さらに興味深いデータも浮かび上がっている。この4人のうち3人(トラウト=2014、ゲレーロ、ベイラー)が、その年のMVPとなっているのである。

 今季の大谷が、MVP候補に挙げられているのは、周知の通りだ。いまだ本塁打数ではメジャートップ(37本)に君臨し、ピッチングでも渡米後最多となる5勝をマークする。開幕から続けてきた快進撃に衰えが見られないのだから、それも当然と言えよう。

 球場からMVPコールが沸き上がらない日はない。周囲の期待を一身に背負いながらも、結果を残し続ける大谷には、期待せずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部

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