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高校野球

【甲子園注目投手5人】大谷、佐々木に匹敵する素質の持ち主!ノースアジア大明桜・風間に続く存在は一体誰なのか<SLUGGER>

西尾典文

2021.08.08

 プロからの需要が高いサウスポーでは、木村大成(北海)、松浦慶斗(大阪桐蔭)、秋山正雲(二松学舎大付)の3人に注目。木村はセンバツでは初戦で敗れたものの、立ち上がりは圧巻のピッチングを披露。本格派サウスポーにありがちなコントロールの不安がなく、ストレート、スライダー、チェンジアップをしっかりコーナーに投げ分けることができる。春から夏にかけてフォームの躍動感も増し、最速は150キロをマーク。南北海道大会の終盤は少し調子を落としていたが、本来の投球ができれば上位指名の可能性もありそうだ。

 松浦もセンバツでは初戦で敗れ、調整のため春の大阪府大会、近畿大会では登板がなかったが、夏に向けて状態を上げてきた。木村と比べると少しコントロールには不安が残るものの、指にかかった時のボールの勢いとサウスポーらしい角度は決して引けを取らない。大阪大会の準決勝、決勝と苦しい展開の中でも勝ち切ったところにも成長が感じられる。
 

 秋山は木村、松浦と比べると小柄ながら、春から夏にかけて一気に力をつけてきた印象を受ける。下半身の強さ、バネは抜群でフォームに跳ねるような躍動感があり、右打者にも左打者にも内角へ140キロ台中盤の速いストレートを投げ込む。また、腕を振って投げられるブレーキ抜群のチェンジアップと、鋭く斜めに変化するスライダーも一級品。二松学舎大付のサウスポーというと、近年では大江竜聖(巨人)が思い浮かぶが、高校3年時点の総合力では秋山の方が上回っているように見える。小柄だが貴重な本格派サウスポーとして、注目の存在となるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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