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プロ野球

広い守備範囲と柔らかいグラブさばき。ロッテのルーキー・小川龍成が「源田を超える日」<SLUGGER>

村岡範子

2021.09.27

 プロ初出場は8月17日の西武戦。エチェバリアに代わり、途中出場でショートの守備に就いた。その後も首位を走るチームで一軍帯同を続けている。とはいえ、9月22日時点で出場は12試合のみ、打席数はわずか3と出番はかなり限られている。

 本人もそのことは自覚している。「ポジション争いにも入れていないと思うので、もっともっと練習してまずは争えるところまでいけるようにしたいなと思います」と言いながらも「一番のアピールポイントは守備と走塁だと思っているので、藤岡(裕大)さんだったり、エチェバリアに出来ないプレーをしていかないと」と前を見据える。
 
 自身が掲げる課題はやはり打撃。「まずは打ち上げないように、強いライナー、強いゴロをイメージして。打ち上げてしまうとパワーがないので外野の頭を超えるのは難しいと思うので、とにかく低い打球を強く」と練習に取り組んでいる。

 出番が少ないとは言っても、一軍メンバーとしてヒリヒリするような優勝争いを経験する毎日は何物にも代えがたい経験だ。パ・リーグのゴールデン・グラブといえば、近年は源田宗亮(西武)の独壇場といった感もあるが、近い将来、小川がその座を奪回する日が来るかもしれない。前向きに力強く話す言葉の端々から、そう感じた。

取材・文●村岡範子

【著者プロフィール】
むらおかのりこ。1983年生まれ。軟式野球チームの監督だった父の影響で小学2年からプロ野球ファンになる。大学上京後、チアリーダーとなり、Jリーグクラブの公式チアリーディングチームのメンバーを務める。2018年から二軍観戦にハマり、可能な限り球場へ足を運ぶ。19年にスポーツサイトでNPB担当ライターを経験し、現在はフリーで活動中。
 

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