専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

世界一はアストロズ、ブレーブスどちらの手に? 明日開幕!ワールドシリーズ5つの“見どころ”<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.10.26

名将の名をほしいままにするベイカー監督だが、いまだに世界一はなし。果たして夢はかなうのか。(C)Getty Images

名将の名をほしいままにするベイカー監督だが、いまだに世界一はなし。果たして夢はかなうのか。(C)Getty Images

●ブレーブスのエースはアストロズが“再生”
 ブレーブスの第1戦先発投手のチャーリー・モートンは、アストロズと浅からぬ縁がある投手だ。そもそも、平凡なシンカーボーラーだったモートンを、4シーム&カーブを主体とする本格派に「魔改造」したのがアストロズ。17年のワールドシリーズでアストロズが創設以来初の世界一を達成した瞬間にマウンドにいたのも、このモートンだった。

 レイズに所属した19~20年は、プレーオフでアストロズと2年続けて対戦。計3試合に投げて3勝、計15.2投球回で1失点と完璧に抑えている。37歳で迎えた今季も33先発で14勝、防御率3.34と元気いっぱい。シーズン途中には2000万ドル(約22億円)で再契約されたほどである。アストロズ優勢を伝えるメディアが多い中、初戦で古巣相手に勝ってチームを勢いづけたい。
 
●初の世界一を目指す72歳の老将
 悪役軍団アストロズの中で例外的な存在が、指揮官のダスティ・ベイカーだ。サイン盗み問題が発覚した19年オフに監督に就任。MLBでも最もデータ分析を重視するチームの一つであるアストロズと、典型的なオールドスクール派のベイカー監督は水と油の関係のように思えた。

 しかし、人情味とウィットにあふれるベイカーは、自身は一切関係ないサイン盗みへの批判を真摯に受け止めながら選手を守る姿勢を見せ続け、絶大な信頼感を得るまでになった。選手たちも「ベイカー監督を世界一に」を合言葉に掲げるなど、17年以上にチームの結束力は強い。

 ただ、ベイカー監督には一つ“弱点”がある。史上最多5チームを地区優勝に導くなど手腕を発揮してきた一方で世界一は一度もなく、プレーオフでのシリーズ勝ち抜けが懸かった試合で、史上ワーストの10連敗を喫する勝負弱さも目立つ。フランチャイズの危機を救った72歳の老将は、念願のワールドシリーズ優勝を勝ち取ることができるだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号