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プロ野球

王会長の愛弟子に日本人最速左腕…中日が「人材の宝庫」ソフトバンクからFA人的補償で獲得するべき選手は誰か<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.12.14

 問題はプロテクト枠に残るかどうか。ソフトバンクの藤本博史新監督は上林がレギュラーを獲得した時期に一軍打撃コーチを務めており、復活を手助けしたいという思いは強いはず。その意向が強く反映されれば、28人の名簿に残る可能性は十分ある。

▼武田翔太(投手)
 大きく縦に割れるカーブを武器に、高卒1年目の12年にいきなり8勝、防御率1.07の快投。15~16年は2年間で27勝を挙げ、17年には大谷翔平の代役としてWBC日本代表にも選ばれている。

 ここ数年は不振だったが、今季は一時期減らしていたカーブの投球割合を再び増やしたことが奏功したか、12先発で防御率2.68と本来の投球を取り戻した。今季年俸も6000万とそれほど高くはなく、又吉引き留めに準備していた資金を充てれば賄える。

 上林と同様、プロテクト枠に残る可能性も十分あるが、かといって「絶対確定」というほどでもない。今季は好調だったとはいえ、18~20年の防御率は4点台後半。ソフトバンクは世代交代もテーマになっており、将来を見越して若手のプロテクトを優先するなら28人のリストから漏れても不思議はない。

 
▼その他
 古谷優人は、19年に三軍戦ながら日本人左腕最速の160キロを叩き出した剛球左腕。今季は一軍でも13試合に登板して防御率2.03、自慢のストレートは一軍でもMAX157キロ、平均151キロを計測している。このオフに左手血行障害の手術を受けたのは不安要素ではあるが、将来性の高さはかなり魅力だ。

 谷川原健太は、捕手登録ながら二塁や外野もこなすスーパーユーティリティ。最大の武器は強肩で、4月の二軍戦ではライトから三塁へ“本家”イチローを彷彿とさせる強烈なレーザービームを披露。パ・リーグTVで148万回再生を記録するほどの話題を集めた。出身が愛知県豊橋市ということもポイントになるかもしれない。

 さすが「人材の宝庫」と言われるだけあって、ソフトバンクには一軍主力以外にも魅力的な選手が数多くいる。確かに、中日にとって又吉の退団は短期的に見れば大きな痛手だが、人的補償で才能ある選手を獲得し、その選手をうまく戦力化できれば、中長期的にはメリットの方が大きくなる可能性もある。球団がどのような決断を下すか注目だ。

構成●SLUGGER編集部

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