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プロ野球

「俺がエースになる!」ついに迎えた、ヤクルト高橋奎二の覚醒のとき。奥川との左右の両輪で屋台骨を支えていく

THE DIGEST編集部

2021.12.21

 11月11日、巨人とのクライマックスシリーズ第2戦では6回8奪三振無失点の好投を見せて日本シリーズ進出に王手をかけることに成功した。そして、21日の日本シリーズ第2戦では、前夜の悪夢のサヨナラ負けを払拭する見事なピッチングでオリックス打線を0封。日本シリーズという大舞台で、プロ初完投、初完封を成し遂げたのだ。

 思えば、昨年唯一の勝利となった阪神戦での好投を伝えるスポーツ新聞には、「初完投&初完封お預け」と大きく報じられていた。それから一年のときを経て、ついに偉業を達成することになった。プロ入りして6年目、ついに彼は覚醒したのだ。

 高津臣吾監督が二軍監督時代に出版した『二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい』(光文社新書)という本がある。この本の中で高橋について、次のように述べている。

「高橋は、まだ身体ができていない部分もあり、僕としてはじっくりと育てたいと思っているのだが、『俺がエースになる!』というオーラがハンパない。投手としてステップアップしたくて仕方がないので、めちゃくちゃ意欲的に練習する。その意欲を殺がないように育てていこうと考えている」

 この本が出版されたのが2018年11月のことだった。「じっくりと育てたい」という高津監督の言葉通り、ついに「そのとき」がやってきた。プロ2年目でヤクルト投手陣の顔となった奥川恭伸と高橋の左右の両輪が、これからのチームの屋台骨を支えていくことだろう。
 
 来年、プロ21年目を迎える石川雅規以来、ずっと「左の先発投手不足」に悩まされてきたヤクルトにとって、待望久しい左の本格派エースが誕生したのだ。2021年はシーズン途中からの一軍昇格だったため、わずか14試合の登板で4勝1敗という成績に終わった。

 冒頭に紹介した高橋の言葉にあるように、もちろん来年は開幕投手を目指し、シーズンを通じてローテーションを守っていくピッチングが期待されている。彼が口にした「20勝、30勝」は決してビッグマウスではないことを自らの左腕で証明してほしい。ヤクルトファンの一人として切に願いつつ、同時に「それも可能かもしれない」と思う自分がいる。

 文●長谷川晶一

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