17年から4年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた男の外野守備に、いったい何の問題あるんだ、と思うかもしれない。しかし、昨年は“あの”バレンティンにセンター前ヒットで二塁から生還を許したり、簡単にタッチアップされて進塁されるなど、肩の弱さが狙われるようになってきた。実際、守備指標でも低迷が続いて、センターとしての能力に疑問の声も少なくない。
果たして楽天には、今季ゴールデン・グラブ賞を受賞し、卓越した守備範囲を誇る辰巳がセンター、レフトには打点王の島内宏明がいる。そうなると、ライト・西川という選択肢が出てくるが、上述の通りに肩が弱いため、外野3ポジションの中で最もアームを重視されるライトが適任とは思えない。それなら肩も強い辰巳をライト、という案もあるだろうが、プラチナポジションで大きなプラスを生み出せる辰巳を動かすことも相当な愚策だろう。
かつて守っていた一塁や二塁への転向は、鈴木大地と浅村栄斗がいるため現実的ではない。そうなると、指名打者の起用も視野に入るが、DHでプラスを生み出せるだけの打力があるかは……。やはり、どうにか外野で再び輝けるかが焦点になってきて、18年新人王の田中和基やオコエ瑠偉、渡邊佳明らとの競争が待ち受けている。
昨年1月3日、ポスティング・システムでのメジャー移籍を目指していた西川は契約不成立に終わり、日本残留が決まった。コロナ禍という逆風もあったとはいえ、その際、現地メディアに関する“西川評”にはこんなものがあった。
「日本プロ野球で卓越した走力と素晴らしいコンタクト能力を発揮してきた」。しかし、「守備力は平凡。パワーレスな打撃は、メジャーレベルにおいてベンチレベルの選手として見なされた可能性が高い」 。
あれから1年が経ち、再び同じ課題が突き付けられた形となった西川遥輝。果たして来シーズン、新天地でどんな姿を見せるのか。自身のキャリア、そして楽天の命運をも左右する一年となるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
果たして楽天には、今季ゴールデン・グラブ賞を受賞し、卓越した守備範囲を誇る辰巳がセンター、レフトには打点王の島内宏明がいる。そうなると、ライト・西川という選択肢が出てくるが、上述の通りに肩が弱いため、外野3ポジションの中で最もアームを重視されるライトが適任とは思えない。それなら肩も強い辰巳をライト、という案もあるだろうが、プラチナポジションで大きなプラスを生み出せる辰巳を動かすことも相当な愚策だろう。
かつて守っていた一塁や二塁への転向は、鈴木大地と浅村栄斗がいるため現実的ではない。そうなると、指名打者の起用も視野に入るが、DHでプラスを生み出せるだけの打力があるかは……。やはり、どうにか外野で再び輝けるかが焦点になってきて、18年新人王の田中和基やオコエ瑠偉、渡邊佳明らとの競争が待ち受けている。
昨年1月3日、ポスティング・システムでのメジャー移籍を目指していた西川は契約不成立に終わり、日本残留が決まった。コロナ禍という逆風もあったとはいえ、その際、現地メディアに関する“西川評”にはこんなものがあった。
「日本プロ野球で卓越した走力と素晴らしいコンタクト能力を発揮してきた」。しかし、「守備力は平凡。パワーレスな打撃は、メジャーレベルにおいてベンチレベルの選手として見なされた可能性が高い」 。
あれから1年が経ち、再び同じ課題が突き付けられた形となった西川遥輝。果たして来シーズン、新天地でどんな姿を見せるのか。自身のキャリア、そして楽天の命運をも左右する一年となるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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