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プロ野球

オリックス牧田編成副部長が語る2021年ドラフトの狙い「チームに大きな厚みを持たせたかった」【オリ熱コラム2021最終版】

どら増田

2021.12.29

 また、牧田編成副部長はこんなことも言っている。「高校生が一人というのは近年の指名とは違うということで、『オリックスは何をするか分からない』という。『高校生に行くんでしょ?』と思われている中で今年は大学生。そうすると、『オリックスは高校、大学、社会人どこからも指名できるつながりがある』と」

「これはアマチュア全員にチャンスがあるという意味なんですけどね。どのタイミングで見られているか分からない。高校、大学、社会人、ウチは補強ポイントと合致したら獲りますよと。それを今年は示せたのかなと思います」

 関西の有望な選手を獲得する「地元重視」の意向も少なからずあったようだ。「(私が関東を担当してましたから、かなり強く推して関東の選手が増えてしまったんですけど、今は全体を見るようになって、関西の選手を他球団に獲られないようにと。やっぱりファンの皆さんの反響も違いますし」と地元の有望な選手を獲得することに重きを置いたという。
 福良GMが「大きかった」という、5位の池田はバファローズジュニア出身だ。「やはり高校生で関西出身で、バファローズジュニアだったというのもありますけど、本当に勝負強いバッティングとか、キャプテンシーを持った選手だったので。他球団に先に指名されてもおかしくなかったんですけど、オリックスと縁があったのかなと思いたい。またバファローズのユニフォームを着させたいという、うちのスカウトの気持ちが上回ったと思いたいですね」

 牧田編成副部長は力強く語る。「今年のドラフトは確実に獲りたい選手は全員獲れたので、ファンの方には楽しんでいただきたい」

 14年以降のドラフトで獲得した選手が中心になって、25年ぶりのリーグ優勝を果たした。牧田編成副部長はスカウトとしてずっと携わってきただけに、感慨深いようで「そこが頑張ってくれてるので、イキのいい選手が入ってきてくれる。やっぱり山岡(泰輔)、田嶋(大樹)。あの2人は高卒社会人でしたけど、宗(佑磨)も7年かけてですね。本当は3年目で出て来てほしいという思いでしたが、いいタイミングで今年開花してくれたのかなと。すべてがつながってると思いますから。生え抜きの力で勝てたというのと、クリーンナップを日本人で作れて優勝できたというのは嬉しかったですね」と笑みを浮かべた。

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