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プロ野球

オリックス牧田編成副部長が語る2021年ドラフトの狙い「チームに大きな厚みを持たせたかった」【オリ熱コラム2021最終版】

どら増田

2021.12.29

 1位の椋木に関して牧田副部長は「先発なのか後ろなのか分からないですけど、一球見たら『こんなボール投げるんだ!』って驚かせられる子なので。大学から来たピッチャーにプロのバッターがこんなに押されちゃうんだ、こんなに空振りするんだっていうピッチングをしてくれるので、ファンの方にはそこを楽しみにしてもらいたい。ウチにはピッタリな選手」と太鼓判を押す。

 3位の福永奨(国学院大)は勝ち気な面構えが印象的な捕手。「今年は何人かいいキャッチャーがいる中でウチは福永君がイチオシで、試合に出てない時もプラスになるのは彼かなと。声の出した方だったり、ベンチでの振る舞いだったり、キャプテンシーだったり、技術以外の部分も素晴らしい。下級生とバッテリーを組んだ時の仕草。ピッチャーのいいところを出そう出そうというのを感じたので。東都で春秋と勝たせたキャッチャーというのも大きい。肩も強いし、勝たせるキャッチャーは必要ですね」と評価。若月健矢や伏見寅威と1年目から競争する力があるという。
 
 4位の渡部遥人(慶応大)は「大学選手権で首位打者を獲りましたし、プロでも通用する選球眼や出塁率だったり、守備範囲の広さは1年目から通用すると思って指名させていただいたんで。今年、福田(周平)が頑張ってくれましたけど、優勝したチームのレギュラーさえ脅かす選手が獲れたと思います」。

 育成選手が3人と少なかったが、「コロナ禍の影響で試合数がなかなか増やせていけない。来年もどうなるか分からない」ため、無責任に多数の指名はしなかったという。「昨年、一昨年の育成選手と一緒にアピールしてもらって、支配下を目指して頑張ってほしい。自分の力を出してくれれば、今年の佐野如一みたいに開幕前に支配下登録されるチャンスもありますから、持ち味を存分に出してほしい」とエールを送る。

 最後に牧田編成副部長は「みんなが応援してくれて、また見に来たいと思ってもらえるような選手を指名できていると思うと、とてもありがたい。それは僕一人じゃできない。スカウトの皆さんの推しがあってのこと」と語った上で、「チームに本当に大きな厚みを出せるドラフトだったと思いますし、自信を持って現場に送り出せる10名を指名できた感謝のドラフトでした」と総括した。

 入団した選手たちは年明け早々に入寮し、新人合同自主トレを経て2月の春季キャンプからプロ野球選手としての一歩を歩み出す。
 

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