専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

オリックス、楽天が一大補強でオフシーズンの勝者に!又吉を獲得したソフトバンクは意外な盲点も【パ6球団補強採点】

出野哲也

2022.01.30

■楽天
評価=よくできました(A)


【オフの補強ポイント】
○外国人選手の入れ替え
○機動力の改善

 まったく戦力にならなかったカスティーヨとディクソンに代えて、新助っ人としてマルモレホスとギッテンスを獲得した。前者は昨季の3Aで83試合に出場して打率.338、26本塁打という出色の数字を記録。一方の後者も3AではOPS1.000以上をマークしている。外国人は使ってみなければ分からないことが多いとはいえ、マイナーでの成績やチームのニーズとの適合度は昨季の助っ人コンビよりは上だ。

 さらに日本ハムをノンテンダーとなった西川遥輝も獲得した。左打ちの外野手は必ずしも補強ポイントではないが、リーグ最少の45盗塁にとどまった機動力を改善できる点では理想的だ。ソフトバンクを自由契約になって拾い上げた川島も、右の代打としてだけでなくリーダーシップの面でもプラスとなりそう。即戦力投手を獲得していなくとも、十分に最高評価をつけられる補強と言えるだろう。

【主な入退団選手】
▼IN
西川遥輝(外野手/日本ハム)
マルモレホス(外野手/マリナーズ)
ギッテンス(内野手/ヤンキース)
川島慶三(内野手/ソフトバンク)

▼OUT
牧田和久(投手)
カスティーヨ(外野手)
ディクソン(内野手)
 
■ソフトバンク
評価=可もなく不可もなく(C)


【オフの補強ポイント】
△ブルペンの強化
△マルティネスの穴埋め
○遊撃のアップグレード

 4年連続日本一から一挙にBクラスまで転落した要因は、故障者の発生と世代交代の失敗。工藤公康前監督時代には何人ものリリーフ投手が潰れていたため、ブルペン強化でFAの又吉克樹を獲得したのは当然の策だった。しかし、その人的補償で岩嵜翔を取られてしまい、持ち駒の数自体は増えていない。

 140.2投球回で防御率1.60と好投したマルティネスの穴をどう埋めるかも大きな課題となる。メジャー通算52勝を誇るチャトウッドも近年はリリーフが多く、むしろ再加入したレイの方が期待できるかもしれないが、いずれにしても穴埋めは容易ではない。ドラフトでも即戦力タイプの投手は指名しておらず、全体に補強ポイントを強化できたとまでは言えない。

 一方、ガルビスの加入は間違いなくプラス。今季の新外国人選手では一番の大物であり、故障と打撃不振で停滞している今宮健太に取って代わるか、そうでなくとも二塁や三塁などで幅広く起用できそうだ。

【主な入退団選手】
▼IN
又吉克樹(投手/中日)
ガルビス(内野手/フィリーズ)
レイ(投手/ブルワーズ3A)
チャトウッド(投手/ジャイアンツ)
正木智也(外野手/慶応大)

▼OUT
マルティネス(投手)
岩嵜翔(投手)
長谷川勇也(外野手)
川島慶三(内野手)
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号