●NATIONAL LEAGUE 最多奪三振
Jacob deGrom/ジェイコブ・デグロム[#48 RHP]
4月3日のマーリンズ戦で自己最多の14奪三振、前年から続いていた3失点以下の先発を31試合に伸ばした。8月23日のブレーブス戦では3回2死から8者連続三振、自身2度目のMLBタイ記録を達成。この試合では本塁打も放ち「年間2度の1試合13奪三振以上+本塁打」という初の快挙を成し遂げた。打線の援護不足で勝ち星は11と少ないが、昨年に続くサイ・ヤング賞受賞が有力視される。
●NATIONAL LEAGUE 本塁打王
Pete Alonso/ピート・アロンゾ[#20 1B]
新人ながら開幕からコンスタントにホームランを打ち続け、前半戦終了前にダリル・ストロベリーが持っていた球団新人本塁打記録(26本)をあっさり更新。最終的に53本とし、本塁打王のタイトルだけでなく、一昨年にA・ジャッジ(ヤンキース)が樹立したばかりのMLB新人記録を塗り替えた。新人王も受賞し、ホームラン・ダービーの賞金を傷病兵支援団体に寄付するなど慈善活動でも目立っていた。
●NATIONAL LEAGUE 打点王
Anthony Rendon/アンソニー・レンドーン[#6 3B]
対左腕/右腕、ホーム/アウェー、前半戦/後半戦のすべての条件で打率3割/OPS.978以上。得点圏打率.365でリーグ最多の126打点、勝負強さを示すWPAもで3位。S・ルーゴ(メッツ)は「ドジャースからC・ベリンジャーが抜けても他の選手で補えるが、ナショナルズがレンドーンを失ったら大変だ」とMVPに推している。FA年に最高の結果を出し、球団から7年契約を打診された。 ●NATIONAL LEAGUE 最多勝
Stephen Strasburg/スティーブン・ストラスバーグ[#37 RHP]
ガラスのエースの評価を払拭するかのように、209.0投球回はリーグ最多。完投こそなかったが8回を投げ切ったのが3試合あり、18勝で初の最多勝。8月には前身エクスポズも含めた球団通算奪三振記録を更新した。「ずっと期待されていたエースとしての働き」(『ザ・リンガー』のマイケル・ボーマン)。ワイルドカード・ゲームは救援で逆転勝利をもたらすなどプレーオフも活躍した。
●NATIONAL LEAGUE セーブ王
Kirby Yates/カービー・イェーツ[#39 RHP]
2年前まで目立たない中継ぎだったのが、今や球界で最も支配的なクローザーに変身した。球界一の落差を誇るスプリッターが冴え、4月末までに早くも14セーブ、球宴前に30セーブに到達。夏のトレード市場でも大人気だったが、これほどのクローザーは簡単に手放せないというわけか、成立しなかった。9月以降はセーブ機会が極端に減ったが、それでも41セーブで初タイトルを手にした。
文●出野哲也
※『スラッガー』2019年12月号増刊より転載
Jacob deGrom/ジェイコブ・デグロム[#48 RHP]
4月3日のマーリンズ戦で自己最多の14奪三振、前年から続いていた3失点以下の先発を31試合に伸ばした。8月23日のブレーブス戦では3回2死から8者連続三振、自身2度目のMLBタイ記録を達成。この試合では本塁打も放ち「年間2度の1試合13奪三振以上+本塁打」という初の快挙を成し遂げた。打線の援護不足で勝ち星は11と少ないが、昨年に続くサイ・ヤング賞受賞が有力視される。
●NATIONAL LEAGUE 本塁打王
Pete Alonso/ピート・アロンゾ[#20 1B]
新人ながら開幕からコンスタントにホームランを打ち続け、前半戦終了前にダリル・ストロベリーが持っていた球団新人本塁打記録(26本)をあっさり更新。最終的に53本とし、本塁打王のタイトルだけでなく、一昨年にA・ジャッジ(ヤンキース)が樹立したばかりのMLB新人記録を塗り替えた。新人王も受賞し、ホームラン・ダービーの賞金を傷病兵支援団体に寄付するなど慈善活動でも目立っていた。
●NATIONAL LEAGUE 打点王
Anthony Rendon/アンソニー・レンドーン[#6 3B]
対左腕/右腕、ホーム/アウェー、前半戦/後半戦のすべての条件で打率3割/OPS.978以上。得点圏打率.365でリーグ最多の126打点、勝負強さを示すWPAもで3位。S・ルーゴ(メッツ)は「ドジャースからC・ベリンジャーが抜けても他の選手で補えるが、ナショナルズがレンドーンを失ったら大変だ」とMVPに推している。FA年に最高の結果を出し、球団から7年契約を打診された。 ●NATIONAL LEAGUE 最多勝
Stephen Strasburg/スティーブン・ストラスバーグ[#37 RHP]
ガラスのエースの評価を払拭するかのように、209.0投球回はリーグ最多。完投こそなかったが8回を投げ切ったのが3試合あり、18勝で初の最多勝。8月には前身エクスポズも含めた球団通算奪三振記録を更新した。「ずっと期待されていたエースとしての働き」(『ザ・リンガー』のマイケル・ボーマン)。ワイルドカード・ゲームは救援で逆転勝利をもたらすなどプレーオフも活躍した。
●NATIONAL LEAGUE セーブ王
Kirby Yates/カービー・イェーツ[#39 RHP]
2年前まで目立たない中継ぎだったのが、今や球界で最も支配的なクローザーに変身した。球界一の落差を誇るスプリッターが冴え、4月末までに早くも14セーブ、球宴前に30セーブに到達。夏のトレード市場でも大人気だったが、これほどのクローザーは簡単に手放せないというわけか、成立しなかった。9月以降はセーブ機会が極端に減ったが、それでも41セーブで初タイトルを手にした。
文●出野哲也
※『スラッガー』2019年12月号増刊より転載