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プロ野球

最もプラン通りに指名できた球団は?指名順位が意外だった選手は?|テーマ別ドラフト総括

2019.11.09

さまざまな思惑が錯綜するドラフト。今年、最もプラン通りの指名を遂行できた球団は一体どこだろうか? 写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

さまざまな思惑が錯綜するドラフト。今年、最もプラン通りの指名を遂行できた球団は一体どこだろうか? 写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議。喧騒が落ち着いたところで、いくつかのテーマに沿って総括してみたいと思う。

■プラン通りの指名が行えた球団は?

 事前の予想、報道などから考えて、最も計画通りに指名が進んだと思われる球団はヤクルトになるだろう。今季のチーム防御率はダントツの12球団最下位。高津臣吾新監督を迎えて投手陣の立て直しが最大のテーマだったが、上位で4人の投手の指名に成功した。

 3球団が競合した奥川恭伸(星稜高)を引き当てたことに加え、3人の大学生実力派右腕を指名できたことが非常に大きかった。特に2位の吉田大喜(日本体育大)、3位の杉山晃基(創価大)の2人は開幕ローテーション争いに加わる可能性も十分にあるだろう。

 佐々木朗希(大船渡)を引き当てて、2位と3位で大学球界屈指の野手2人を指名したロッテ、奥川は外しながらも将来性豊かな高校生を多く指名できた阪神も狙い通りの展開だったと言える。
■プランの変更を与儀なくされた球団は?

 プラン通りにいかなかった球団となると、ソフトバンクになるのではないだろうか。大方の予想を覆して石川昂弥(東邦高)に入札して外し、社会人外野手の佐藤直樹(JR西日本)を外れ1位で指名。2位で佐藤が狙われるということで1位に繰り上げ、次に高校生の強打者タイプを狙ったと思われるが、紅林弘太郎(駿河総合高)をオリックスに、井上広大(履正社高)を阪神に先に指名され、そこまで必要性が高いとは思えない即戦力捕手の海野隆司(東海大)が2位という結果になった。

 野手を優先したいという考えはわかるが、将来の中軸候補を狙って1位に石川を持ってきただけに、リードオフマンタイプの社会人(佐藤)と大学生捕手(海野)という上位2名の指名は想定外の結果だったと思われる。

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