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侍ジャパン

スーパーラウンドで侍ジャパンが対戦する4か国の注目選手は?アメリカのホープや韓国の”ジャパンキラー”も

藤原彬

2019.11.10

メキシコ(WBSCランキング6位/13日対戦)

 中日在籍の13年にマット・クラークは25本塁打を叩き込んで、自慢のパワーを見せつけた。翌14年にブルワーズでメジャーデビューを果たすも出場は16試合のみ。16年シーズン途中にはオリックスと契約したが、こちらでも11試合で終わった。以降はメキシカン・リーグでプレーし、今季は打率.316、27本塁打の成績を収めている。

 エフレン・ナバーロは昨季からの2年間阪神に、クリスチャン・ビヤヌエバは今季巨人に在籍した。ナバーロは中距離打者、ビヤヌエバはクリーンアップとしての活躍が期待されたが、日本では結果を残せず。ともに今年限りでの退団が濃厚となっている。

 マイナーで211試合に投げたライアン・バーデュゴは12年にメジャーで1試合に投げただけの鳴かず飛ばず。ただ、昨年に台湾の統一と契約すると、10月7日の試合では連続して27個のアウトを積み上げた。9回裏、味方にサヨナラ弾が飛び出して、台湾プロ野球史上初の完全試合達成者に。

 コーチを務めるマリオ・メンドーサは現役時代にメジャー9年で通算打率.215。今でも打率2割を切った打者に対して「“メンドーサ・ライン”を切った」の表現が使われている。
韓国(WBSCランキング3位/16日対戦)

 前回大会で日本が敗退した宿敵・韓国は、やはり侮れない。4年前と同じく今回も4番に座るパク・ビョンホは、14~15年に韓国リーグで50本塁打以上をマーク。その後、移籍したメジャーではその打棒は振るわなかったものの。KBOに戻った18年に43発と復調している。

 キム・ヒョンスも16年にメジャー挑戦し、オリオールズで95試合に出場して打率.302をマークした左の巧打者。韓国球界では通算打率.321を誇る。

 投手では、“ジャパンキラー”として08年北京五輪で日本の前に立ちふさがったキム・グァンヒョンが最注目だろう。故障もあってその後は伸び悩んだが、ダイナミックなフォームから投じるスライダーは日本を牛耳った当時と遜色なし。オープニングラウンドのカナダ戦で6回を投げて1安打7奪三振で無失点に抑え、多数のメジャースカウトも駆け付けていた。

 16年にヤクルトに在籍したハ・ジェフンや17年にジャイアンツでプレーしたファン・ジェギュンもメンバー入りしている。

文●藤原彬

ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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