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侍ジャパン

プレミア12は日本が「優勝して当たり前」の大会。野球大国の名に恥じぬ圧倒的な強さを見せつけろ

出野哲也

2019.11.05

15年の第1回大会は準決勝で宿敵・韓国にショッキングな逆転負け。最終的には3位に終わった。(C)Getty Images

15年の第1回大会は準決勝で宿敵・韓国にショッキングな逆転負け。最終的には3位に終わった。(C)Getty Images

 いよいよ幕を開けた第2回WSBC世界野球プレミア12。メキシコ、台湾、韓国でのオープニングラウンドを経て、11~17日には予選を勝ち抜いた上位6ヵ国がZOZOマリンスタジアムと東京ドームを舞台にスーパーラウンド(決勝ラウンド)を戦う。

 日本では壮行試合が地上波のゴールデンタイムで生中継されるなど、侍ジャパン人気も手伝って大きな注目を集めている。実際、プレミア12が重要でないということはない。4年に一度、WSBC(世界野球ソフトボール連盟)のランキング上位12ヵ国が総結集する大会で、来年の東京オリンピックの予選も兼ねている(南北アメリカの最上位国、日本以外のアジア/オセアニアの最上位国が出場権を得る)。それだけに、出場国はどこも真剣勝負で臨む“はず”だ。
 
 稲葉篤紀監督が「プレミアで金メダルを取って東京五輪につなげていく」と熱く抱負を語っているように、中でも日本はプレミア12への熱意が強い。エースとして期待されていた千賀滉大(ソフトバンク)らが出場を辞退し、秋山翔吾(西武)も怪我で戦列を離れたが、それでもなお日本代表の名に恥じないオールスター級が名を連ねた。前回王者の韓国も、キム・グアンヒョンやパク・ビョンホらの多数のスター選手が参加予定で、台湾も王柏融(日本ハム)ら国外でプレーする有力どころを招集している。

 ところが、アジア各国とアメリカ地域の国々を比べると明確な温度差がある。アメリカは将来のスーパースター候補と呼び声高いジョー・アデル(エンジェルス)ら複数の若手有望株を擁しているが、そのアデルを含めて大半がマイナーリーガー。今季、年間を通してメジャーでプレーした選手は一人もいない。アメリカの主要メディアでも、今一番ホットな話題なのはフリー・エージェント選手の動向。MLB.comでもESPNでも、トップページをどれほどスクロールしても、プレミア12のPの字さえ見当たらない。

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