得点面で特に注目すべきは「長打力」だ。ここ数年の日本ハムは長打力不足に苦しみ、その結果、得点面で他球団に大きな差をつけられていた。昨季のチーム本塁打はわずか78。100本塁打未満はパ・リーグで日本ハムだけだった。
しかし今季は、交流戦前の時点で38本塁打を記録し、これは堂々のパ・リーグ1位。2位の楽天と西武には10本の差をつけている。万波中正や今川優馬など、若手スラッガーの積極起用も結果につながり、これまでとは逆に長打力でアドバンテージを奪うチームに変貌を遂げた。
<パ・リーグ本塁打数>
【1位】日本ハム/38本(45試合)
【2位】楽天/28本(42試合)
【3位】西武/28本(45試合)
【4位】ソフトバンク/24本(43試合)
【5位】ロッテ/21本(45試合)
【6位】オリックス/17本(46試合)
「積極的なスウィング」も新庄日本ハムの特徴だ。昨季までの日本ハムは、どちらかというと打席アプローチが慎重な傾向が強かった。昨季の日本ハム打線が投球に対してスウィングした割合は44.9%でリーグ4位。しかし今季は49.5%でパ・リーグ1位になるまでに急上昇しているのだ。
新庄ビッグボスも「バットを出さない限り一生結果は出ない」と語っていて、選手たちに積極的に振ることを推奨している。そうした姿勢が積極性の向上、ひいては本塁打の増加にも寄与していると言えるだろう。
しかし、このスウィング率の上昇にはデメリットもある。積極的に振るがゆえに、ボール球にも手を出すことが増えて、四球での出塁ができなくなることだ。チーム全体の四球率(四球÷打席)を見ると、昨季はリーグ3位の8.9%だったが、今季はリーグ最低の5.5%まで低下している。
昨季、ファームでは11.8%とよく四球を選んでいた万波は、今季一軍108打席連続四球なしという珍しい記録を残すまでになっている(24日のヤクルト戦でようやく初めての四球を記録)。長打力のアップと出塁能力の低下。このように、打席での積極姿勢にはメリットとデメリットがある。ただ、投高打低のパ・リーグにあって昨季以上の得点を生み出していることを考えると、トータルとしては攻撃陣はレベルアップしているという評価を下してもいいかもしれない。
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しかし今季は、交流戦前の時点で38本塁打を記録し、これは堂々のパ・リーグ1位。2位の楽天と西武には10本の差をつけている。万波中正や今川優馬など、若手スラッガーの積極起用も結果につながり、これまでとは逆に長打力でアドバンテージを奪うチームに変貌を遂げた。
<パ・リーグ本塁打数>
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【3位】西武/28本(45試合)
【4位】ソフトバンク/24本(43試合)
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「積極的なスウィング」も新庄日本ハムの特徴だ。昨季までの日本ハムは、どちらかというと打席アプローチが慎重な傾向が強かった。昨季の日本ハム打線が投球に対してスウィングした割合は44.9%でリーグ4位。しかし今季は49.5%でパ・リーグ1位になるまでに急上昇しているのだ。
新庄ビッグボスも「バットを出さない限り一生結果は出ない」と語っていて、選手たちに積極的に振ることを推奨している。そうした姿勢が積極性の向上、ひいては本塁打の増加にも寄与していると言えるだろう。
しかし、このスウィング率の上昇にはデメリットもある。積極的に振るがゆえに、ボール球にも手を出すことが増えて、四球での出塁ができなくなることだ。チーム全体の四球率(四球÷打席)を見ると、昨季はリーグ3位の8.9%だったが、今季はリーグ最低の5.5%まで低下している。
昨季、ファームでは11.8%とよく四球を選んでいた万波は、今季一軍108打席連続四球なしという珍しい記録を残すまでになっている(24日のヤクルト戦でようやく初めての四球を記録)。長打力のアップと出塁能力の低下。このように、打席での積極姿勢にはメリットとデメリットがある。ただ、投高打低のパ・リーグにあって昨季以上の得点を生み出していることを考えると、トータルとしては攻撃陣はレベルアップしているという評価を下してもいいかもしれない。
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