一方で根尾は2年目以降、外野での起用が増えている。中日は外野が弱点ということもあり、その穴を埋める働きを期待されてのものだろう。前述した通り、打撃成績は振るわなかったものの、守備面については素晴らしかった。
2021年は一軍で左翼を262イニング、中堅を5イニング、右翼を142イニング守り、左翼でのUZRは6.7、右翼では2.6を記録。リーグ随一のペースで守備貢献を積み上げていた。
▼根尾昂の2021年外野守備成績(一軍)
左翼 262イニング UZR6.7
中堅 5イニング UZR0.1
右翼 142イニング UZR2.6
「外野手・根尾」が特に本領を発揮するのが相手走者の進塁阻止だ。自慢の強肩を生かし、昨季はシーズンの半分にも満たない外野出場で4つの補殺を記録。しかもそのうち3つはカットマンなしの直接送球でアウトにしている。UZRで高い評価を得たのもこの送球による部分が大きい。このため、内野よりも外野に適性があると考えるのも自然だ。
また、チーム状況も変わってきている。18年のドラフト指名時、根尾は将来、遊撃手としてチームの中心になることが期待されていた。しかし、その2年後のドラフトで同じく高卒遊撃手の土田龍空が入団。
土田はルーキーイヤーの昨季、二軍で打率.240、出塁率.310、長打率.343を記録、守備でも遊撃468イニングでUZR7.4と好成績をマークした。特に守備面については、根尾を凌ぐプレーを見せている。有望株・土田の存在により、根尾の遊撃起用にこだわる必要が小さくなっているのも事実だ。
果たして、根尾は今後どのポジションで起用されるべきなのだろうか。ここで考えてみたいのが、根尾が守れるポジションの多さだ。
入団当初の構想にあった遊撃はそつなく守れる。二軍では二塁、三塁を守る機会もあった。ゆえに内野はどのポジションも一定のレベルにはありそうだ。加えて、素晴らしい進塁抑止能力がすでに証明されている外野。そしてさらに投手として登板し、それなりの投球を見せる。これほどマルチな選手が過去にいただろうか。
2021年は一軍で左翼を262イニング、中堅を5イニング、右翼を142イニング守り、左翼でのUZRは6.7、右翼では2.6を記録。リーグ随一のペースで守備貢献を積み上げていた。
▼根尾昂の2021年外野守備成績(一軍)
左翼 262イニング UZR6.7
中堅 5イニング UZR0.1
右翼 142イニング UZR2.6
「外野手・根尾」が特に本領を発揮するのが相手走者の進塁阻止だ。自慢の強肩を生かし、昨季はシーズンの半分にも満たない外野出場で4つの補殺を記録。しかもそのうち3つはカットマンなしの直接送球でアウトにしている。UZRで高い評価を得たのもこの送球による部分が大きい。このため、内野よりも外野に適性があると考えるのも自然だ。
また、チーム状況も変わってきている。18年のドラフト指名時、根尾は将来、遊撃手としてチームの中心になることが期待されていた。しかし、その2年後のドラフトで同じく高卒遊撃手の土田龍空が入団。
土田はルーキーイヤーの昨季、二軍で打率.240、出塁率.310、長打率.343を記録、守備でも遊撃468イニングでUZR7.4と好成績をマークした。特に守備面については、根尾を凌ぐプレーを見せている。有望株・土田の存在により、根尾の遊撃起用にこだわる必要が小さくなっているのも事実だ。
果たして、根尾は今後どのポジションで起用されるべきなのだろうか。ここで考えてみたいのが、根尾が守れるポジションの多さだ。
入団当初の構想にあった遊撃はそつなく守れる。二軍では二塁、三塁を守る機会もあった。ゆえに内野はどのポジションも一定のレベルにはありそうだ。加えて、素晴らしい進塁抑止能力がすでに証明されている外野。そしてさらに投手として登板し、それなりの投球を見せる。これほどマルチな選手が過去にいただろうか。