山本はストレートに加えてカーブ、カットボール、スプリット、スライダーと多種多様な球種を操る。これは確かに長所であることは間違いないのだが、少ない球数で可能な限り長いイニングを投げ抜くためにはシンプルにストライクゾーンで勝負する必要がある、というのがそのスカウトの考えだ。
ただ、現代のメジャーリーグがかつてないほどの“変化球時代”を迎えているのもまた事実だ。以前は4シームなどの速球系が全体の半分以上を占め、そこに2~3の変化球を加えてピッチングを構成する先発投手が大半だった。ところが、最近は最も多投する球種が変化球という投手も珍しくない。
例えば、今季サイ・ヤング賞争いでトップに立つジョー・マスグローブ(パドレス)はスライダー、4シーム、カーブ、カッター、シンカー、チェンジアップを自在に操る。しかも、全6球種のうちシンカーとチェンジアップを除く4球種が投球割合17%以上と、山本以上の“幻惑投法”で打者を手玉に取っている。
そして、「多彩な変化球を操る本格派」といえば、マスグローブのチームメイトでもあるダルビッシュ有を忘れてはいけない。そのダルビッシュは昨年、山本について「(メジャーで)余裕で通用すると思います」とツイートしている。
いずれにしても、今回の快挙達成で、山本がメジャーリーグからこれまで以上に熱い注目を集めるのは間違いない。“日本のエース”は、果たしてメジャーでどんな投球を見せてくれるのか。少々気が早いが、今から楽しみで仕方がない。
構成●SLUGGER編集部
ただ、現代のメジャーリーグがかつてないほどの“変化球時代”を迎えているのもまた事実だ。以前は4シームなどの速球系が全体の半分以上を占め、そこに2~3の変化球を加えてピッチングを構成する先発投手が大半だった。ところが、最近は最も多投する球種が変化球という投手も珍しくない。
例えば、今季サイ・ヤング賞争いでトップに立つジョー・マスグローブ(パドレス)はスライダー、4シーム、カーブ、カッター、シンカー、チェンジアップを自在に操る。しかも、全6球種のうちシンカーとチェンジアップを除く4球種が投球割合17%以上と、山本以上の“幻惑投法”で打者を手玉に取っている。
そして、「多彩な変化球を操る本格派」といえば、マスグローブのチームメイトでもあるダルビッシュ有を忘れてはいけない。そのダルビッシュは昨年、山本について「(メジャーで)余裕で通用すると思います」とツイートしている。
いずれにしても、今回の快挙達成で、山本がメジャーリーグからこれまで以上に熱い注目を集めるのは間違いない。“日本のエース”は、果たしてメジャーでどんな投球を見せてくれるのか。少々気が早いが、今から楽しみで仕方がない。
構成●SLUGGER編集部
関連記事
- MLBから熱視線が送られる山本由伸の“リアル評”。メジャーでの将来像、スカウトが抱いている疑問符とは?<SLUGGER>
- 「スプリッターは大谷並みだ」――MLBスカウトたちが熱視線を送る佐々木朗希の“リアル評”。懸念材料となるものは?<SLUGGER>
- 「支配力と結果が見合っていない」MLBスカウトたちが熱視線を送る千賀滉大の“リアル評”。剛腕コールとの比較とクローザーに推す声<SLUGGER>
- ストレート22球で空振りなしも土壇場の精神的な強さは本物。「投手・根尾昂」の課題と長所<SLUGGER>
- もし根尾昂が日本ハムに入団していたら…大谷翔平の二刀流プロジェクトを成功させた強い信念と育成力に再び脚光<SLUGGER>