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MLB

マエケンが先発専念を直訴! しかしドジャースの回答は…

2019.11.19

 では、この4年間で前田が実際に得た出来高はどれくらいなのか。
2016 875万ドル(先発数650万ドル+イニング数225万ドル)
2017 475万ドル(先発数350万ドル+イニング数125万ドル)
2018 300万ドル(先発数200万ドル+イニング数100万ドル)
2019 525万ドル(先発数350万ドル+イニング数175万ドル)

「やればやっただけもらえる」という見方もあるかもしれないが、MLBのビジネスは甘くはない。16年と18年を比べれば一目瞭然だが、前田を途中からリリーフに回すことには経営上のメリットもあるということだ。

 それに、基本給が安いということは、選手としての「格」が下がることにもつながる。もし前田の年俸が現状の300万ドルではなく1500万ドルだったら、今のような便利屋的な起用はされていなかったはずだ。

 入団当時、この契約を「男気」と形容した日本メディアがあったが何のことはない、極端に球団有利の条件を呑んでしまっただけのことだった。もっとも、ドジャースも前田への気遣いは見せていて、17年と今季は25先発をクリアしてボーナスを得られるようにしたという。
 それでも、今回の先発専念に対するフリードマンの返答は、端的に言えば「Pitch Better=もっといい投球をしてくれ」だったようだ。フリードマン編成総責任者は記事の中で「成績が向上すればローテーションに定着できるし、プレーオフでも先発できる可能性がある」と語っている。

 望みがかなえられないならトレードを要求する手もあるが、前田自身はドジャースに残りたいと考えている模様。来シーズン、自らの実力で先発ローテーション定着を勝ち取ることができるだろうか。
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