専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「大谷の活躍は史上最も素晴らしいストーリーだ」米国人で誰よりも近くで大谷を見てきた記者が語る“SHO-TIME”の真実<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.07.14

――大谷の第一印象を教えてください。大きな注目を浴びてエンジェルスに入団しましたが、最初のキャンプではあまり調子が良くなかったですよね?

「18年のスプリング・トレーニングの時点では、ここまで成功するとは思わなかった。オープン戦では投打とも結果が出ていなかったし、メジャーで活躍するための準備はまだできていないと感じた。でも実際は、彼は自分がやるべきことをちゃんと分かっていて、適応のための時間が必要なだけだったんだ。知っての通り、シーズンが始まったらすぐ活躍したね」

――トミー・ジョン手術も経験しながら、昨年は二刀流で大活躍して満票でMVPを受賞。あなたはすのすべてを間近で見てきたわけですが、改めて振り返って大谷選手の凄さをどう思いますか?

「今振り返ってみると、メジャー最初の3年間は二刀流選手として本当に成功できるのか断言できないような状況だった。ところが昨年、大活躍した。だからこそ、この本も出せるわけだ。そして、今年も素晴らしい成績を残している。

 去年ほどじゃないと言う人もいるが、それは過小評価だ。彼はリーグで最高の打者の一人であり、同時に最高の投手の一人でもあるわけだからね。そんなことをできる選手は他にいない。彼が二刀流選手として安定した活躍を続けていることを、決して当たり前だと思ってはいけない。信じられないことをしているのだから」
 
――あなたの中で、最も印象に残っている瞬間を教えてください。

「去年の初登板の試合だね(4月4日のホワイトソックス戦)。1回表に101マイルの球を投げて、その裏に飛距離450フィートのホームランを打った。同じイニングでその2つをやってのけたんだ。ほとんどの選手はどちから1つだってできない。両方できるのは世界で大谷だけだからね」

――あなたはバリー・ボンズやマイク・トラウトといったスーパースターも間近で見てきたわけですが、大谷は彼らと同じエリートクラブの一員に入ると思いますか?

「間違いなく仲間入りを果たすだろう。だが、(トラウトやボンズとは)違う種類のクラブだね。というのも、大谷は純粋に打者としてはトラウトやボンズの域には達していない。だが、トラウトもボンズもマウンドに立ったことがない。大谷はメジャーリーグの歴史のなかでも稀有な存在なんだ。歴史的な存在と言ってもいいだろうね」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号