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MLB

“記念出場”のはずのプーホルスが衝撃の1回戦突破、若い力が激突した決勝戦――球宴ホームラン・ダービーは今年もドラマづくめ!<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.07.19

【セミファイナル】
▼J-ROD大金星!2連覇中の“白熊”を下す

 ロドリゲスが2回戦で挑むのは、史上初の大会3連覇を目指すアロンゾ。ホームラン・ダービーの8時間前には取材も断り、打撃投手にはメッツをすでに退団していた元ベンチコーチのデーブ・ヤウス(現在はナショナルズ選手育成部門のシニア・アドバイザー)をわざわざ招聘するなど、“白熊”の異名を持つスラッガーはまさに万全の体制で臨んでいた。

 ディフェンディング・チャンピオンが集中を高めるべく控室で瞑想に入るなか、ロドリゲスはアッパースイングで1回戦に続く量産体制。3分間でまず23本、ボーナス1分でさらに8本を追加して、2ラウンド連続の30本越えで王者にプレッシャーをかける。

 一方のアロンゾは、最初の1分40秒で6本と今ひとつ調子が上がらず。だが、インターバルで気合を入れると、残りの1分20秒で倍の12本を放ってボーナスタイムへ突入。同じペースなら本数でロドリゲスに並ぶはずだったが、その後は勢いが落ちて5本にとどまり、前人未到の3度優勝への挑戦は終わった。

▼新旧最強打者対決はソトに軍配

 予想外の1回戦突破を果たしたプーホルスと相対するのは、23歳の天才打者ソト。昨年の大会で大谷翔平(エンジェルス)を破った男は、今大会1回戦でもボーナスタイムを使わずにホゼ・ラミレス(ガーディアンズ)を蹴散らした。

 プーホルスにとって19歳年下のソトは、同じドミニカ共和国の後輩であり、かつての自分と同じメジャー最強打者の座を継ぐ存在。疲れた身体に鞭打って、ボーナスタイムを含む3分半の持ち時間で15本を放り込む。だが、勢いに乗るソトは3分で13本とプーホルスに肉薄し、ボーナスタイムで3本を追加して勝利。最後はプーホルスと抱き合って健闘を称えあった。
 
【ファイナル】

▼ヤングパワーが激突!

 23歳のソトと21歳のロドリゲス。決勝はともにドミニカ共和国出身の、若きスラッガー同士の対決となった。先攻はロドリゲスで、決勝の持ち時間となる2分間でまず14本。ボーナスタイムでさらに4本を追加して、18本でソトを待ち構える。

 逆にソトはかなりのスロースタートで、最初の45秒で1本も出ず。だが、その後の12スウィングで10本をスタンドインさせるなど、わずか1分15秒で15本を量産。ボーナスタイムでも順調に4本を積み上げ、初優勝を決めてバットを高々と放り投げた。23歳と266日での快挙は、ホアン・ゴンザレス(1992年/当時レンジャーズ)の史上最年少記録に1日足りないだけだった。

 敗れはしたが、ロドリゲスの大会通算81本塁打は、19年にブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が樹立した91本に次ぐ歴代2位の記録。MLBの次代を担う2人の名勝負で22年ホームラン・ダービーは華々しく幕を閉じた。

構成●SLUGGER編集部

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