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高校野球

【甲子園「注目野手」10人】高松商・浅野と大阪桐蔭・松尾を絶対に見逃すな。“村神様”の弟・慶太のパワフルな打撃にも期待<SLUGGER>

西尾典文

2022.08.05

●村上慶太(九州学院3年/一塁手/190cm・94kg/右投左打)
 村上宗隆(ヤクルト)の実弟。兄に比べると中軸に定着したのは遅く、ここまで大きな大会での実績も乏しいが、体格と打席での雰囲気はよく似たものがある。特に、力任せではなく軽く振って遠くに飛ばせるのは得難い長所で、長距離打者としてのポテンシャルは高い。甲子園での活躍次第では、一気にドラフト候補としての評価を上げることも考えられるだろう。

●緒方蓮(横浜2年/遊撃手/169cm・69kg/右投右打)
 入学直後から不動のショートストップを務め、昨夏の甲子園では逆転サヨナラホームランを放つ離れ業もやってのけた。フットワークとグラブさばき、捕球から送球の流れなど守備に関しては下級生とは思えないレベルにある。また、小柄だが決して打撃は小さくなく、しっかり振り切って広角に強い打球を放つ。この夏の神奈川大会でも7試合で14安打を放ち、トップバッターとして打線を牽引した。
 
●戸井零士(天理3年/遊撃手/181cm・83kg/右投右打)
 今年の高校球界を代表する強打の遊撃手。下半身の強さを生かし、少し重心を下げた構えが特徴。タイミングをとる動きに無駄がなく、しっかりとボールを呼び込むことができる。ホームランはそれほど多くないが、強く引っ張った打球は迫力があり、長打力も申し分ない。守備も重心が安定したフットワークで安心感は抜群。今年は内野手にドラフト候補が少ないだけに、甲子園での活躍次第では高い順位でのプロ入りも期待できるだろう。
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