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プロ野球

【2022ドラフト候補ランキング|11~20位】専修・菊地、大阪ガス・河野ら本格派右腕が存在感。高校&大学ナンバーワン捕手も登場<SLUGGER>

西尾典文

2022.07.09

河野(左)や野口(右)ら即戦力&上位指名候補がランクイン。写真:塚本凛平

河野(左)や野口(右)ら即戦力&上位指名候補がランクイン。写真:塚本凛平

 前回は1月1日に公開した2022年ドラフト候補ランキング。今年のドラフトは、高校、大学、社会人とも絶対的な目玉は不在と言われているが、春のシーズンに大きくアピールした選手も少なくなかった。今回は高校野球の地方大会が本格化する前の段階でランキングを作成。ここでは11~20位の選手を紹介する。

▼11位:菊地吏玖[投手・専修大](前回順位:4位)
(きくち・りく/右投右打/札幌大谷高)
 東都2部所属ながら、上位候補に名を連ねている本格派右腕。ストレートのアベレージは140キロ台中盤とそれほど目立った速さはないものの、ここ一番ではギアを上げて力で勝負することができる。コントロール、変化球も高レベルだ。

 昨年春、今年春と惜しくも優勝を逃して秋も2部でプレーすることが決まったが、大学日本代表候補合宿ではさすがの投球を見せて代表にも選出された。先発タイプの大学生投手としては指折りの存在と言えるだろう。

●将来像:涌井秀章(楽天)
●タイプ診断:#安定感◎ #東都二部


▼12位:河野佳[投手・大阪ガス](前回順位:6位)
(かわの・けい/右投右打/広陵高)
 高校卒2年目にして社会人トップに上り詰めた実戦派右腕。広陵高ではエースとして出場した3年春の選抜で最速150キロをマークして注目を集めた。昨年の日本選手権でも151キロをマークしているが、持ち味はスピードよりもコントロールと投球術。

 昨年は日本選手権、都市対抗でいずれも圧巻のピッチングを見せ、社会人野球の年間ベストナインにも選ばれている。今年は社会人で初黒星を喫するなど苦しい試合もあったが、それでも大きく崩れることはない。負けたら予選敗退となる都市対抗の第5代表決定戦でも完封勝利と見事な投球を見せた。

●将来像:美馬学(ロッテ)
●タイプ診断:#安定感 #即戦力
 
▼13位:斉藤優汰[投手・苫小牧中央高](前回順位:26位)
(さいとう・ゆうた/右投右打)

 好素材の多い今年の北海道の中でもナンバーワンの呼び声高い高校生の大型右腕。190㎝近い長身だが、ギクシャクしたところがなく、バランス良く高い位置から腕を振ることができている。冬の間に身体つきが明らかに大きくなり、それに伴ってスピードもコントロールも大きく成長。

 春の室蘭地区予選では最速151キロをマークし、全道大会でも強豪の北海を相手に11奪三振2失点完投勝利を挙げた。ストレートに関しては今年の高校生でもトップの迫力を誇る。まだまだ粗削りだが、将来のエース候補が欲しい球団にとっては垂涎の存在となるだろう。

●将来像:大瀬良大地(広島)
●タイプ診断:#将来性◎ #大型右腕


▼14位:仲地礼亜[投手・沖縄大](前回順位:24位)
(なかち・れいあ/右投右打/嘉手納高)

 昨年の大学選手権で彗星のように現れた地方リーグの本格派右腕。初戦で名城大に0対1で敗れたものの、最速149キロをマークしたストレートを武器に自責点0と見事な投球を見せた。この春はあと一歩で大学選手権出場を逃したが、ストレート、コントロール、変化球いずれもさらにレベルアップした姿を見せている。総合力、将来性ともに大学生投手では上位の存在であり、沖縄の大学から初となるドラフト指名の可能性も高いだろう(過去にドラフト外の入団はあり)。

●将来像:千賀滉大(ソフトバンク)
●タイプ診断:#地方リーグ #赤丸急上昇
 

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